そして、火曜日が来た。 気を引き締め、早朝から図書館に向かった。 ついたときにはもう、紫さんがいた。 いつになく真剣な表情をしている。
青
紫
ふふ、と紫さんが笑う。
青
紫
紫
青
青
紫
紫
紫
青
今日は長くなるぞ。そう思っていたのだが。
…?
入口の前に人影が見える。 なんだか中に入るのを迷っているみたいだ。 ここは図書館役員として声をかけよう。 そう思い、席を立つと… その人が中に入ってきた。
そう。その人は、赤くんだった。
青
赤
青
ごくり。唾を飲む。
赤
赤
赤
赤
そう言い、僕に封筒を差し出した。
青
赤
赤
なんだって?そんな、桃くんが…?
赤
赤
赤
赤
赤
一筋の涙が、赤くんの頬を伝った。
青
青
目に涙がたまる。本当に、会いたかった…。 そして、桃くんからの手紙を読んでみようと思った。
青へ。 何も言わずに転校しちゃってごめん。 でも、本当は引っ越しなんてしないんだ。実は俺、生まれつき病気で… もう、余命が一か月しかないんだって。 だから、今、手紙を書きます。 俺、青のことが好きだ。 直接言えなくてごめんね。 他の誰かと、お幸せに。
青
青
青
赤
赤
赤
青
紫
こうして、僕の初恋は静かに幕を閉じた。
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