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~フォンの過去~
ルカ
フォン・プラリネ
フォン・プラリネ
何も言えなかった
「冗談にしては悪質だぞ」だとか
「エイプリルフールはまだ先だ」だとか
何かしら言えたはずなのに
ルカの目があまりにも真剣で
フォン・プラリネ
フォン・プラリネ
フォン・プラリネ
ルカ
ルカ
フォン・プラリネ
言い返せなかった
自分でもわからないことだった
人間嫌いな俺が、なぜこんなにも怨美様のことを信用して
こんなにも信頼していたのか…
次の日
怨美様が来店した
怨美
怨美
フォン・プラリネ
フォン・プラリネ
怨美
フォン・プラリネ
怨美
フォン・プラリネ
フォン・プラリネ
俺がそう問うと
怨美様は目を見開き
小さく頷く
怨美
俺は気づいたら彼女を壁に押し付けていた
怨美
フォン・プラリネ
怨美
フォン・プラリネ
フォン・プラリネ
怨美
怨美様は俯き
少しして顔を上げ
確かに頷いた
フォン・プラリネ
怨美
怨美
フォン・プラリネ
フォン・プラリネ
フォン・プラリネ
怨美
怨美
フォン・プラリネ
フォン・プラリネ
俺の父さんを殺したことに決まってるだろ
そう怒鳴ろうとして
ふと違和感を覚えた
…違う
俺が怒っているのは、父さんを殺したことじゃない
フォン・プラリネ
怨美
怨美
そう言って怨美様は力の抜けた俺の腕を振りほどくと
出口へと向かって、歩いていく
寂しげなその細い背中
なぜか彼女を引き留めたくて
どうしようもなくて…
ルカ
ルカ
フォン・プラリネ
フォン・プラリネ
ルカ
フォン・プラリネ
フォン・プラリネ
ルカ
ルカ
フォン・プラリネ
そっと頬に触れると濡れている
泣いてる、のか
フォン・プラリネ
涙なんてもう涸らしたはずなのに
…あぁ、わかってしまった
わかりたくなかった
なぜ俺が彼女を信用し、信頼し
父さんを殺した犯人だとわかっても嫌うことができないのか…
フォン・プラリネ
ルカ
フォン・プラリネ
フォン・プラリネ
ルカ
フォン・プラリネ
フォン・プラリネ
ルカ
フォン・プラリネ
ルカ
フォン・プラリネ
さようなら、好きだったあなた
あなたのことは、俺の心に
呪いのように根を張って
記憶を繰り返し続けることでしょう
Dear 大嫌いなあなた From フォン・プラリネ
~To Be Continued~
コメント
1件
(サブ垢から失礼します) リオ「フォン様も…心から信頼できる、と言ったら変でしょうけど、愛する人がいたのですね。複雑な関係、私とフォン様はやはりどこか似ている。」