俺が手を黒く染めたのはいつだった? そんなのもう、思い出せない。
黒く沈んでく自分の顔を 認めてやれる訳もない。
兄ちゃん、
なんて笑ったあいつの顔が 色褪せた写真と走馬灯のように頭の中をほとばしる。
ごめん、ごめん。ごめんな
こんな頼りない兄ちゃんで。
せめてお前らに、 知らない方が幸せだと言いたいんだ。
赤 次男
夜の匂い、
雨が降った後に、必ず月を見る。
まるで隠れた届かないものを 恋しいと言っているように、
ゆっくりゆっくり目を閉じて。
みんな寝静まった夜、 俺だけがこの世界の住人だったら いいのにと考えたこともある。
憎しみと恨みと幸せ、
人は何を覚える?
俺には憎しみしか残っていない。
これをとればなにも残ってはくれない。 俺が存在する理由、という訳だ。
暖かくて美味しいご飯なんて、 作ってもらえたことは無い。
家族と一緒に和気藹々とした会話を 楽しめた事は無い。
俺にとって家族なんて
イラナイ存在。
桃 三男
赤 次男
桃 三男
赤 次男
何も考えたくなくて、そう笑った。
桃 三男
そう桃が言った。 俯いていた。
だけど、酷く怒っていた。
赤 次男
思い出した。
今日は黄の誕生日だ。
桃 三男
赤 次男
赤 次男
桃 三男
桃 三男
背筋が凍る。
ぶわ、と身体中の蒸気が集まった。
頬を撫でる風はとても冷たいのに、 身体だけはどうにも熱かった。
赤 次男
桃 三男
その瞬間、初めてちゃんと目が合った 気がした。
桃 三男
赤 次男
赤 次男
赤 次男
空気が揺らいだ。
桃 三男
久しぶりに聴いた、大きい声。
思えば、桃だけはいつでも 俺を見ていた。
桃 三男
桃 三男
赤 次男
俺は見えていた無防備な首を 覆い隠した。
なんだかとても、泣きたくなった。
赤 次男
桃が目を細めた。
それは紛れもなく笑みだったが、
瞳は全く笑っていなかった。 それに恐ろしさを覚える程、 俺は痛みを抱えていた。
桃 三男
赤 次男
桃 三男
桃は俺が握っていた500ミリの水を 指差した。
桃 三男
赤 次男
どこからどう見ても "言い訳"
桃 三男
桃 三男
主
主
主
主
ハート50くらいで続き… かきましゅ……(´;ω;`)
コメント
2件
ここにもいるのよぉぉ かきさんと他の例を 挙げるとしたらわ・た・し💞
いるのよねぇ 続き見たい人って… 例えばわ・た・し・()