テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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忘れてしまったとしても

第4話 - 第4話　怪しい男

278

2024年07月05日

#ウォーターチャレンジ

#２次創作

#記憶喪失

ステラ

男子生徒

う…うわぁぁぁぁぁぁ！？

男子生徒

くっついて来るなよぉぉぉ！

男子生徒

だから触るなっ……て

男子生徒

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ！？

男子生徒が物凄い叫び声をあげる

怪しい男

ようやく、捕まえた

男子生徒

手……手離せよ…！だ…誰かぁっ！

男子生徒

だから…はな…せ…

怪しい男の触れている場所から光る何かが現れ出す

_____

だ…大丈夫かっ！

体育館の倉庫の入り口から勢いよく飛び出す

_____

は…はぁ！？

男子生徒から光る何かが取り出される

男子生徒

う……

男子生徒は意識を失う

_____

お…お前…

_____

何やってるんだ…！

怪しい男

ん？誰だお前

怪しい男

何処かで見た事あるような無いような…

怪しい男

あ…お前…まさか

_____

問いの答えになってないぞ！

_____

何をやっているか答えろ…！

怪しい男

何をしているかは答えられないな

怪しい男

上からの指示で答えられねぇんだ

_____

な…何が何だか分からないが…

_____

その子を離せ！

怪しい男

うーん、どうしよう

怪しい男

正直取り出す物取り出してこいつは用済みなんだよな

怪しい男

あ、そうだ

再び男が男子生徒の頭に手を添える

_____

今度は何をする気だ…！

怪しい男

この記憶をこうして…これはこうして…

男がブツブツ何かを呟きながら何かをする

怪しい男

これでよし

何かを終えたのか男は満足気な顔をする

怪しい男

じゃ、それじゃあな

男はビュンッと走り出す

_____

あ…！ちょっ…お前逃げるな！

怪しい男

あばよ〜

_____

くそっ…足がいつも通りだったら…

既に男は追い付けないほど遠い場所まで走っていた

男子生徒

う……うーん…

_____

あ！

_____

君！大丈夫か？

男子生徒の方へ近づく

男子生徒

ぼ…僕は一体何を…

_____

怪しい男に何かされたのか！？

_____

本当に大丈夫か？

男子生徒

僕は…確か…

男子生徒はうつ伏せの体制から立ち上がる

男子生徒

お前を排除する為にここに派遣された

男子生徒の顔つきが変わり、勢いよく飛びかかって来る

_____

おわぁぁっと！？

反射的に車椅子から転げ落ち、攻撃を回避する

_____

急にどうしたんだよ！？

男子生徒

だから言っているでしょう

男子生徒

お前を排除する為だよ！

男子生徒は立て続けに攻撃を仕掛ける

平手が空気を切る

_____

あぶっ…なぁぁ！？

横にローリングし、攻撃を回避する

_____

(まずい…立って攻撃を仕掛けないと…)

_____

(殺される…！)

男子生徒の目はこちらを排除する狩人の目に変わっていた

_____

(あの男…この子に何したってんだよ…！)

男子生徒

お前、足を怪我しているんだろう？

_____

あ…ああ

_____

それが…どうした？

男子生徒

なら排除する絶好のチャンスだなぁっ！

男子生徒の表情が下卑た笑みに変化する

男子生徒

次の攻撃で殺してやるよぉっ！

男子生徒が風のような速さで迫って来る

_____

うぉぉ！？

_____

(まずいまずいまずい！)

_____

(こ…殺され…)

もうダメだ

死んでしまう

そう考えた瞬間

男子生徒

！？

男子生徒

今の攻撃を…躱しただと…？

_____

へ…？

_____

反射的に…体が動いた…？

男子生徒

へっ……今のはまぐれだ

男子生徒

次の攻撃で仕留めてやるよぉっ！

男子生徒の手がこちらに振り下ろされた瞬間

怪我をしていない方の足が咄嗟に地面を蹴り、回避する

男子生徒

な…！？

男子生徒

今の動き…まるで怪我人じゃねぇ…

_____

(な…何なんだ…？)

_____

(急に…強くなったぞ…？)

あまりの俊敏な動きに自分でも困惑する

_____

(いや…この感覚…)

_____

(覚えてる…覚えてるぞ…)

_____

(記憶を失う前の戦いの記憶)

_____

(僕の…体が覚えているんだ)

男子生徒

このクソがぁっ！

男子生徒

怪我人の分際で…何故…

男子生徒

そんな動きができるんだよぉぉぉぉぉ！

男子生徒は怒りに任せ、こちらへ殴り掛かってくる

_____

(チャンスだ)

_____

(この子は今何も考えずにこっちに走ってきてる)

_____

(きっと攻撃が当たらなかった時の反動は相当あるだろう)

怪我をしていない方の足に力を込める

_____

(だから、攻撃を躱わすのみだ！)

男子生徒

おらぁぁぁぁぁぁ！

男子生徒が恐ろしいスピードで迫って来る

そして拳をこちらへ振るう

_____

君の攻撃は遅い！

_____

そんなスピードで僕を倒せると思うなよ！

足で地面を蹴りあげ、空中へ飛ぶ

男子生徒

なぁっ！？

男子生徒は体のバランスを崩し、地面に倒れ込む

倒れた男子生徒にすかさず飛び掛かる

_____

この勝負、僕が貰うよ！

男子生徒

や…やめっ…！

_____

どりゃぁ！

ヒュンッ

拳が風を切り、男子生徒の頭に直撃する

男子生徒

が…がはぁっ……

男子生徒

………

男子生徒は白目を剥き、完全に意識を失う

_____

は………はぁ…

_____

よ…よかった…

_____

い…生き残れたよぉ……

足から力が抜け、地面にへたり込む

銀さん

な…何の騒ぎです！？

_____

あ…！銀さん！

銀さん

な……な…

地面にへたり込む先生と意識を失う生徒を見て銀さんは言った

銀さん

何してんですか！？先生！？

銀さん

せ…生徒殺したんですか！？

_____

え…！？

_____

いや…そうじゃないよ！

_____

僕が殺されそうになっ…

銀さん

うわぁぁぁぁぁぁぁぁ！？

銀さん

記憶失っただけじゃなくて頭もおかしくなっちまったのかよぉぉぉぉ！

銀さん

もうダメだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

_____

ちょっと！話聞いてよ！

先生は立ち上がり銀さんの方へ歩み寄る

そして事情を話し始めた

銀さん

は…はぁ……

銀さん

いきなり怪しい男が現れて

銀さん

その直後に男子生徒がおかしくなった…と…

_____

ああ、そうだ

_____

ちょっと訳わからないかもしれないけど…

_____

ほ…本当なんだ！

銀さん

別に疑ってなんかいませんよ

_____

で…でもさ

_____

何で生徒は急に暴れ出したんだ…？

銀さん

恐らく…これ…

銀さん

男子生徒、記憶抜き取られてます

_____

記憶が…抜き取られ…！？

_____

あ…でも確かに

_____

男が男子生徒に触れた時…

_____

光る何かが抜きたられてたな…

銀さん

恐らく…それが記憶です

_____

じゃあ…その怪しい男は何らかの超能力を持っていたのか…？

銀さん

そうとしか考えられねぇな

銀さん

「記憶を抜き取る能力」……か

_____

でも…記憶を抜き取られただけで…

_____

あんなに暴れるか…？

体育館倉庫は先ほどの戦いにより、ぐちゃぐちゃになっていた

銀さん

うーん…

銀さん

それプラス、記憶改ざん能力でも持ってるんですかね？

銀さん

俺は実際に見たことがないからわかんねぇけど……

_____

あ…あとさ…

_____

あいつ「上に指示されて」みたいな事言ってたんだ

_____

まさか…組織的な何かなのか…？

銀さん

そうなのか…？

銀さん

確かに、組織的ともなれば…

銀さん

ここまで大規模な記憶喪失事件を起こすことなんて容易いよな

_____

そ…組織…

銀さん

だんだん事件の全貌が見えてきたな…

銀さん

あ、そういえば

銀さん

さっきの怪しい男は何処へ逃げたんです？

_____

お…男か…？

_____

街の方へ物凄いスピードで走って行っ…

銀さん

！？

銀さん

まさか…そいつ…

銀さん

街で誰かの記憶を奪うつもりなんじゃねぇか？

_____

……！？

銀さん

まずい事になったな…

銀さん

街となれば物凄い数の人々がいる…

銀さん

誰が被害に遭うかわからねぇ……

銀さん

先生、今すぐ行きますよ！

銀さんが出口の方へ走り出す

_____

あ！ちょっと待ってくれよ！

_____

僕これでも足怪我してるんだぞ！？

怪しい男に対しての不安を持ちながらも

銀さんの方へと走り出した

忘れてしまったとしても

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278

3件

怪しい人が真犯人の手下…？かな(((

銀さんは、感情がないの大変そうだな...

銀さんの態度とか、これはこれで好きだ。てか怪しい人やばいね！？

ステラ

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