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阿形
「お前それ夢とかじゃなくて?」
放課後、サッカー部の部室
ユニフォームを脱ぎながら 友達に笑い飛ばされた
阿形
ジャージの袖を捲って傷を見せた
阿形
「なんそれキモ」
「ガチで祠なん? お前猫飼ってるしそれじゃね?」
阿形
ーー昨日神社で祠の前に立って 気づいたら外で倒れてて
帰ったら 「30分しか経ってない」 っていう時間のズレ
それからずっと祠の前で聞こえた 「あの声」 が頭から離れなかった
阿形
阿形
「じゃあじゃんけんしよーぜ!」
阿形
「肝試しじゃんけん 負けたやつが行って確認してこいよ」
阿形
「おもろそうだしいいんじゃね?」
阿形
「はい、出さんがまーけよ!」
「文句無し、じゃんけんぽん!」
負けたのは俺と 部内で足の速い2人
阿形
阿形
「絶対行けよww」
阿形
そんなの嘘 ただただ怖い
「なんかあったら走ればいいだろ」
「阿形も足速いんだし」
阿形
阿形
「いいっしょ見るだけだろ」
「見に行かなかったら 俺の代わりに ボールぶっ壊したって言ってこいよ」
阿形
まぁ男子のノリなんて 1人の意見で変えれないから
仕方なく行くことになった
阿形
「結構雰囲気あるな…」
「バカ怖いんだけど」
陽は傾いて蝉の声も 心なしか遠のいてる気がした
とりあえず気分が重い
阿形
「じゃあ俺らで見てくるわ」
「なんかあったら警察呼んでくれ」
阿形
そう言って入っていく 背中を見送った
阿形
昨日の傷がまだ少し痛む
あいつらが無事だといいな と思いつつ
阿形
と思ってる自分がいた
「つーかさ、こんなとこに 神社なんてあったんだな」
「あーたしかに」
『でもこれって神社っていうのか?』
「だって鳥居あるだけで 本堂も賽銭箱のないやん」
「地震とかで崩れて 仕方なく祠置いてんだろ」
「それはある」
「あ、祠これじゃない?」
「これじゃん」
『早く開けよう』
「急かすなって」
「意外と硬ぇ……」
『まだ開かないの?』
「うるせぇ手伝え」
「開いた」
『やっとか』
「中何もねぇな」
「帰るか」
『ア 』
「え」
「おいびびらせんなって」
「いや俺じゃ…」
『…見に行こうよ』
「無理無理無理」
「早く帰ろ…お前も」
『うん』
アアアハハハは
友ダ ちデ きチャッtz
阿形
あいつらが行ってから、 30分
〇〇
通話
00:00
阿形
阿形
阿形
〇〇
阿形
阿形
阿形
〇〇
阿形
阿形
アアアアハハハハ‼︎‼︎
阿形
阿形
阿形
恐怖が頂点に達して 俺は気を失った
コメント
2件
なぜか画像がガイドラインに接触してしまったようなので、後日画像を変えたものを改めて投稿させていただきます。申し訳ありません。
画像消されてる…?