春樹
春樹
重い体を持ち上げようとする。
だが、腕に力が入らない。
また、地面に叩き付けられてしまった。
春樹
周りを見回す。 どうやらここは、マンションの一室のようだ。
春樹
春樹
俺が住んでいるのは一軒家だ。
それに田舎なので、マンションは周りに一つも無い。
やっと動くようになった足で部屋を探索する。
すると、足に何か硬いものが当たった。
春樹
それは、黒単色のスマホだった。
スマホを開いてみると、LINEのアプリだけが入っていた。
春樹
さらにLINEを開いて見ると、そこには見覚えのある名前が並んでいた。
「このは」
「律」
「光」
「雄馬」
「穂乃香」
春樹
春樹
トゥルルル…トゥルルル…
春樹
春樹
このは
春樹
春樹
このは
このは
春樹
このは
このは
「今オ前タチハ監禁サレテイル」
「ココカラ出タケレバ」
「怪物カラ逃ゲキレ」
このは
春樹
春樹
このは
探してみると、俺の部屋にも同様に、手紙がおいてあった。
春樹
このは
春樹
このは
春樹
このは
春樹
「外は、奈落の崖でつつまれてる」