事後、気づけば愛しの彼の首には痣。
そして彼の腕にも同じような跡。
沢山の噛み跡。
攻めているはずなのに、行為中の記憶は途切れ、まるで酔ったような感覚に包まれる。
最近ないこがよく言う言葉。
しょうもないものでもなんでも、俺に問題を出して聞いてくる。
まあ聞きに来てくれるのは嬉しいしむしろもっとして欲しいんだけど…
最近急に始めたんよな…、なんでなんかは気になる。
まるで行為中かのような声をだすないこ。
なに急に…、怖、
満面の笑みの彼が手に持っていたのは、本来キッチンに置いてあるはずの包丁だった。
ないこはソレを持った手を首元に近づけながら俺の目の前に移動してきた。
唐突に俺の腕を掴んだないこ。
彼は掴んだ俺の手に包丁を握らせた。
ドスッ
ふらり。
俺より少し背の低い彼の体が傾いていく。
前髪の間から見えた彼は、かすかに微笑んでいた。
まろ、人殺し♡
そこから先の記憶は俺の脳内には存在しなかった。
ただ残ったのは、ないこが死ぬ前に言った言葉だけだった。
“だってまろ、ドSでしょ?”
❦ℯꫛᎴ❧
コメント
2件
え…好き