その後、私とアラスターは1ヶ月の間、自宅謹慎となった
チャーリー
アリス
私はチャーリーにお説教を喰らっていた
どうやら、あの騒動はもうホテル全体に出回っているようだ
アラスター
アリス
いつのまにか、私を後ろから抱きしめながら、 アラスターはそう言った
チャーリー
チャーリー
そう言い、チャーリーはアラスターにも説教を始めた
アラスター
アリス
アラスターはそっぽを向き、 拗ねてしまった
チャーリー
チャーリーの怒りの矛先は 完全にアラスターへと向けられた
アラスター
アリス
私はアラスターに横抱きにされ、 アラスターはそのままハズビンホテルを出ようとする
チャーリー
アラスター
アリス
そう言い、私達はハズビンホテルを後にした
チャーリー
ヴァギー
チャーリー
ヴァギーは私の背中を撫で、 私をソファへ座るよう誘導する
チャーリー
ヴァギー
このホテル、いや今じゃ 地獄、天国には学院での事件、 アリスの事で話題が持ちきりだ
チャーリー
もし、アリスが狙われたら? アラスターより強い奴が現れたら? もし、アリスの身に何かあったら?
そんなことが頭の中でぐるぐる渦巻いている
ヴァギー
ヴァギー
チャーリー
ヴァギー
チャーリー
だけど、どうしても、
嫌な、予感がするのよ、
ハズビンホテルから離れると、 アラスターは私を下ろし、 手を繋いで街を歩き出した
アリス
私がそう聞くと、アラスターは 後悔しているような声音で
アラスター
アラスター
アリス
耳まで垂れてる、
私はアラスターの手を握り返し、
アリス
アラスター
私はアラスターの手を引いて、 とある場所まで連れて行く
場所に近づくにつれ、潮風が頬を掠めて行く
アリス
アラスター
学院に通っていた時に見つけた場所、天国にもっとも近い場所
初めて行くなら、アラスターと、行きたいと思った場所
アラスター
アリス
私はアラスターの手を握り、 そう微笑む
波のさざめきが、 二人の間に流れ込んでいく
アラスター
アラスターが私の名前を呟いた 瞬間
私の視界が黒へと塗りつぶされた
波のさざめきの音で、 私は目が覚めた
アナスタシア
確か、アラスターと一緒に、 海に、
ジョン
アナスタシア
アナスタシア? それより、この人、夢で、
ジョン
アナスタシア
何故ここに? アナスタシアって、誰?
アナスタシア
海面に浮かぶ自分の姿を見て 思わず目を見開いてしまう
この人も、夢で、
その時、鐘のような音が響いた
ジョン
ジョン
アナスタシア
私は少年に手を引かれ、その場を後にした
、この人は、少しだけ、 生前の頃のアラスターと似ている、
ジュン
私はその言葉に気づく事なく 手を引かれるがまま、 その場を後にした
着いたのは、とても広い屋敷の中だった
その時、少年は私の手を離し 今にも泣きそうな声で話す
ジョン
アナスタシア
私が疑問に思っていると、 執事の様な格好をしている人が 近づいてきた
執事
ジョン
ジョン様、、 ジョンって言うんだこの人、
ジョンは先程の表情とは変わり、 凛としていて、どこか冷たさを 感じる表情へと変わった
執事
その時、男性と目が合い その瞬間、男性は顔の形相を変え
執事
アナスタシア
執事
ジョン
執事
ジョンを声を張り上げると 男性は何か言いたげに口を閉ざす
ジョン
執事
その瞬間、ジョンは冷徹を孕んだ 声音で
ジョン
ジョン
執事
ジョン
そう言い、ジョンは屋敷の奥へと 歩いて行った
アナスタシア
執事
執事
いつもの所、?
その瞬間、口がひとりでに 動いた
アナスタシア
執事
そう言い、男性は屋敷の階段を 登っていき、私は階段を下った
アナスタシア
どうして、、 ひとりでに、
私が疑問に思っているうちに、 階段をどんどん下って行く
下った場所にあったのは
アナスタシア
そこでまた、足が勝手に 祭壇へと歩く
アナスタシア
祭壇前に両膝を跪き、 ロザリオを掲げた瞬間、
アナスタシア
凄まじい痛みが私を襲った
何これっ、、魔力を、 吸われてる、?!
アナスタシア
攫われた時とは比べ物にならないくらいに、痛い、! 魔力の吸われる量が多いんだ、!
いたい、いたいよぉ、
アナスタシア
私はそのまま意識を失った
アナスタシア
ここは、、牢?
執事
アナスタシア
檻の向こう側には、 先程の男性がいた
執事
男性はポッケから何かを 檻へ放り投げた
執事
そう言い、男性は去って行った
投げられたものは、 カビが生えており、硬くなった 一欠片のパンだった
アナスタシア
私はそれを拾い、 食べ始める
アナスタシア
アラスターの料理が恋しい、 チャーリー達のご飯が食べたい、 みんなで楽しく喋りたい、、
アナスタシア
アナスタシア
私はまた美味しくないパンを泣きながら頬張っていく
アリスの頬を触ろうとした瞬間、 視界が光へ包まれ、気がつけば
アナスタシア
アラスター
場所は牢屋であり、私の目の前で一人の少女が 泣きながら腐ったパンを食べている
いや、少女じゃない
アラスター
私はそっとアリスを後ろから 抱きしめようとするが、すり抜けて叶わなかった
アラスター
泣く時の癖、食べる時の癖、 全てアリスそっくりだ
いや、恐らくこれはアリスの魂だけが 少女の身体に入っているのだろう
アナスタシア
あぁ、今すぐにでもその涙を拭ってやりたい、力強く抱きしめて ドロドロに甘やかしてやりたい
アラスター
私は小さく悪態をついた
主
主
主
コメント
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大好きです! 大援してます!次が出るの楽しみに待ってます
ほんとに好きです! めちゃくちゃ応援してます!次が出るの楽しみです!