燐
燐
燐
燐
燐
燐
燐
燐
燐
燐
右手
ある日のナイトアウルの事務所にて
千ト
千ト
右手
千ト
いつものように千トあわあわ騒ぎ、涙目になっている。
左手
千ト
14秒遅れて事務所に帰ってきた?左手に、千トは即座に質問を投げかける。
右手
左手
左手は、小さくため息をつきながら説明する。
千ト
千トは安堵の息をつきながら左手を見る。 その様子を見ながら右手は何とも言えない様子をしていた…
右手
我慢なりません。何処の馬の骨かもわからない女の耳に左手の美声が聞かれるとは不愉快極まりない。 それに、左手の美しい瞳に私以外の人間が映るなど嫌気がする。 左手には、私以外の誰も見てほしくない。私のことだけを考えて、私だけを求めて欲しい…。
誰にも左手を見られないように、監禁して仕舞えば…。 左手が他のことを考えないように、支配してしまえば…。
右手
気付けば、私は口に手を添えて不適な笑みを浮かべていた。
そこからの行動は自分でも驚くほど早かった。左手が寝ている間に監禁部屋に運ぶ。 途中で起きてしまったが手刀を首に当て気絶させた。 その後、手足をベットの足に縛りつけ拘束した。
左手
右手
最後にそう言葉を残し、扉の鍵を閉めた。
左手said
目を覚ますとそこは薄暗く狭苦しい部屋だった。 ベットが1つと鍵の掛かったドアが1つという殺風景だ。 手足はベットに縛り付けられ身動きが取れない。
左手
いつも腰に装備してあるナイフも無くなっていた。 窓もなく光は蝋燭一本だけ。どうしたものか。 そんな時、ドアの鍵が開いた。
右手
左手
兄貴が扉から入ってくる。 正直この状況を理解できてはいないが、拘束を解くよう促してみた。 その途端、兄貴がニヤリと笑みを浮かべる。その顔は俺には気味が悪かった。
右手
左手
右手
違う。兄貴はこんなんじゃない。こんな甘ったるい声なんて出さない。どうなってんだよ…。
右手
左手
オレは不機嫌気味に質問した。 それに対して兄貴は少し戸惑った顔をしたが、すぐに薄笑いを浮かべ口を開いた。
右手
左手
右手
右手
左手
右手
左手
右手
そう言って、オレの口に人差し指を当てる。そして不適な笑みを浮かべた。
右手
左手
オレは口を開ける。 その途端口にスプーンが突っ込まれ、思わず料理を飲み込んでしまった。
右手
左手
右手
そう答えると、次々に料理が口に運ばれる。 皮肉にもどれも美味しい料理ばかりだ。
右手
左手
右手
そう言い残し兄貴は部屋を出ていく。 オレはその後ろ姿を眺めることしかできなかった。
あれから何時間経っただろう。 兄貴はまだ帰ってきていない。遅い。オレを見捨てたのか?こんなことしておいて?
左手
オレはそう呟いた。
左手
…は?何で兄貴なんかを求めてるんだ?オレをここに監禁した張本人だぞ?これじゃあ、兄貴の思う壺じゃないか。 気づけば、いつの間にか兄貴のことを考え、求めてしまっている。 自分がよくわからない。これまでそんなことなかったのに。
左手
右手
いつの間にか部屋の中に兄貴が入ってきていた。手に棒アイスを2本持って。
右手
左手
他の事なんてどうでもいい。兄貴さえいれば何もいらない。兄貴さえいれば…。 オレの中で“星喰右手”が生き甲斐になっている事を自覚するのにそう時間は掛からなかった。
左手
右手
右手
右手はアイスをペロリと舌で舐めた。
ある夏の話…。
燐
燐
燐
燐
燐
燐
燐
燐
燐
コメント
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リクエスト応えてくれてありがとうございます! よかったらまた右左書いて欲しいです!