誰もいない夜の街を、一人の男が歩く
もう朝方に近いというのに、空は妙に暗いまま
冷たい夜風が吹き始め、男の髪を靡かせる
次第に、雨が降り始める
冷たい夜風と共に降る雨は、どんどん傷ついた身体を蝕む
しかし男が、その歩みを止めることはなかった
どこからか、声が聞こえる
愛しき人の声がする
その微かに響く声は、男の歩みをさらに速めさせる
建物へと入る、目の前に広がるは暗いエントランス
そしてかすかに動く無数の人影たち
ほんの数秒だけ、全ての音が消え去った
風の音も、心臓の鼓動も、何もかも
次に鳴ったのは、空間を切り裂くひとつの銃声
バァンッ!!
梵天社員A
梵天社員B
蘭
ドゴッ!!
梵天社員B
梵天社員C
梵天社員たち
梵天社員Cの掛け声で、梵天社員たちは蘭に銃を向け襲いかかった。
蘭
ガゴンッ!!
蘭は壁側に置かれていた消化器を手に取り、梵天社員たちに投げつけた。
すると衝撃で中の粉が吹き出し、煙幕のように視界を塞ぎ白い煙が廊下を包んだ。
梵天社員C
梵天社員D
ガッ…!!
梵天社員C
梵天社員C
ドカァァァァンッ!!!!
足に当たった何かを拾い上げた瞬間、けたたましい轟音と共に爆発が起こった。
蘭
廊下の角からそれを見届けた蘭は、背を向け先に進んだ。
梵天社員D
梵天社員E
梵天社員二人の容赦のない発砲が蘭を襲う。
しかし蘭は幾度となく銃弾を交わし、二人の額目掛けて発砲した。
梵天社員F
バァンッ!!
すると突然背後から梵天社員Fが現れ、ひとつの銃弾が蘭の左肩を掠めた。
蘭
バァンッ!!
梵天社員F
蘭の撃った銃弾が梵天社員Fの腹部を貫く。 それと同時に肩の傷口が痛み、じわじわと血が滲み始めた。
蘭
蘭
梵天社員1
梵天社員2
蘭
蘭は銃をホルスターにしまい、左手に握っていた刀を抜く。
蘭
ザシッ!!
迫り来る梵天社員たちにひるむことなく、蘭は一瞬にして全員を斬り捨てた。
梵天社員3
蘭
梵天社員3
蘭
梵天社員3
グサッ…!!
梵天社員3
狼狽える梵天社員3の肩に、蘭は容赦なく刀を突き刺した。
蘭
梵天社員3
ギリギリッッ…!!
梵天社員3
すると蘭は梵天社員3の肩を貫いていた刀を、少しずつ回転させ始めた。
刀は肉を抉り、徐々に骨を砕き始めた。 赤黒い鮮血が床を侵食し、目の前の人間の顔がいびつに歪んでいく。
蘭
蘭
蘭
蘭
そう言って蘭はどんどん刀を回転させ、絶叫する梵天社員3を凝視した。
梵天社員3
蘭
バァンッ!!
突如廊下に銃声が鳴り響く。 身体が反応し表を上げた瞬間、蘭の頭に銃弾が当たった。
鏡蘭
鏡蘭
現れたのは鏡蘭だった。 彼はニヤッと不敵な笑みを浮かべながら、蘭に銃口を向けたまま歩いてきた。
蘭
蘭は側頭部を深く抉られ、大量の血を流していた。
しかしそれでも、目の前に現れた男を睨まずにはいられなかった。
鏡蘭
蘭
鏡蘭
鏡蘭
鏡蘭
鏡蘭
鏡蘭
鏡蘭
鏡蘭
鏡蘭
そう言って鏡蘭は、口元を押さえ嘲笑した。
蘭
蘭
バァンッ!!
蘭が何かを言いかけたその時、鏡蘭の目横をひとつの銃弾が横切った。
???
???
すると奥からヒールの音が響き渡り、それと同時に女性の声が聞こえた。
鏡蘭
鏡蘭
鏡樹
鏡樹
バカにしたように鏡蘭がそう言うと、2人の前に鏡樹が現れた。
蘭
鏡樹
蘭
鏡樹
鏡樹
鏡樹
蘭
鏡樹の言葉に蘭は思わず目を見開く。 彼女の口から発せられた意外な言葉に、驚きと微かな喜びを感じた。
鏡樹
鏡樹
そう言うと鏡樹は視線を鏡蘭に移し、再び銃口を向けた。
鏡樹
鏡蘭
鏡樹
鏡樹
鏡樹
鏡蘭
鏡樹
鏡樹
鏡樹
鏡樹
鏡蘭
鏡蘭
鏡樹
鏡蘭
鏡蘭
鏡蘭はしきりに肩を震わせながら、嘲笑うようにそう言った。
鏡樹
鏡樹
鏡樹
鏡樹
鏡蘭
鏡樹
鏡樹
鏡樹
鏡樹
鏡樹
鏡樹
鏡樹
鏡蘭
鏡蘭
鏡蘭
鏡蘭
鏡蘭がそう言った瞬間、廊下の奥から何人もの梵天社員たちが歩いてきた。
蘭
鏡蘭
梵天社員4
そう言って梵天社員4の肩を叩くと、鏡蘭は人の波をすり抜け去って行った。
鏡樹
蘭
鏡樹
蘭
鏡樹
蘭
蘭
鏡樹
状況に噛み合わない会話をする自分たちに、若干の呆れを感じながらも
2人は背中を合わせ、梵天社員たちに銃口を向けた。
蘭
鏡樹
鏡樹
鏡樹
蘭
蘭
鏡樹
鏡樹
鏡樹
蘭
絶体絶命の状況の中、男女はただ静かに微笑む
見えぬ目など忘れ、痛む傷口など忘れ
目の前に映る者たちを利用し、僅少の金と自らの命を賭け
握った銃の引き金に、そっと指を置いた
To Be Continued…
コメント
27件
初コメ失礼します!!!! ほんと最高の固まりすぎますよ!?!何を食べてたらこの神作をかけるんですか!?続きが楽しみすぎて夜も寝れないかもです… というかこのペア絶対勝って欲しい…!!!最高×神×女神様ですほんとに!!!!!
待ってくださいよ?!見遅れましたが、神ですってば、、いーちゃん蘭ちゃんが夢ちゃんの事を大事にしてる事がよく分かりますね、、 ほんとに月銀澪さんの夢小説大好きです!!!!😖💗💗これからも頑張ってください!!!💪🔥🔥 もうほんとにほんとに続き楽しみすぎて寝れません🥲💕続き待ってます!!!🫣🤍
え?あぁなんだ神か。 ほんとにもうなんか言葉じゃ表せないくらい最高です! いーちゃんと蘭ちゃん絶対勝ってほしい、! なんかこう澪様ってほんとに語彙力高いですよね、ナレーション的なのでどんな状況なのか理解できます! 次も楽しみにしてます! めっちゃめっちゃ神越して神でした!(最高という言葉では足りない気がしたので)