背中合わせになる2人に、無数の銃口が向けられる。
蘭
鏡樹
??? 「伏せろ!!」
2人
敗北を覚悟した2人。 しかし次の瞬間、何者かの声が聞こえ、2人は咄嗟にその場にしゃがみこんだ。
バァンッ!!
そして一つの銃声が轟き、それに便乗するように何発もの銃声が鳴り響いた。
飛び交う銃弾は2人を囲んでいた梵天社員たちを、一瞬にして葬り去った。
蘭
鏡樹
???
???
???
蘭
聞き覚えのある声が聞こえ、2人は思わず表を上げた。
竜胆
春千夜
2人の前に現れたのは、銃を構えながら不敵に笑う竜胆と春千夜だった。
蘭
竜胆
竜胆
鏡樹
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
そう言って春千夜は刀を拾い上げ、刃こぼれした場所にそっと触れた。
竜胆
竜胆
蘭
竜胆にそう言われ、蘭は差し出された手を取り立ち上がった。
???
竜胆
竜胆
背後から聞こえた何者かの声。 それにいち早く気がついた竜胆は、咄嗟に蘭の肩を押した。
バァンッ!!
竜胆
蘭
そして放たれた一つの銃弾が、竜胆の肩を掠めた。
鏡蘭
春千夜
鏡蘭
鏡樹
蘭
蘭
鏡樹
蘭
春千夜
蘭
竜胆
蘭
蘭
竜胆に背を向けたまま、普段とは違う…冷静な声で蘭は言った。
竜胆
竜胆
春千夜
鏡樹
そう言うと3人は蘭に背を向け、廊下の奥へと駆け出した。
鏡蘭
蘭
蘭
蘭
鏡蘭
鏡蘭
血と死体の転がる廊下で、同じ姿形をした2人が対峙する。
一人は相手を睨みつけ、もう一人は嘲笑するような目を向ける。
双方に向けられた銃口は、一瞬にして静寂を切り裂いた。
鏡樹
竜胆
春千夜
鏡樹
竜胆
バァンッ!!
すると目の前を走る竜胆に向けて、一つの銃弾が放たれた。
春千夜
ガギイィィン──ッ!!
それにいち早く反応した春千夜は竜胆の前へ立ち、刀で銃弾を真っ二つに斬った。
春千夜
竜胆
会話を交わす暇もなく、銃弾が放たれた方角から、ゾロゾロと梵天社員達が迫ってきていた。
鏡樹
竜胆
春千夜
グイッ!!
すると突然、春千夜が竜胆の首根っこを掴み、強引に引っ張った。
竜胆
竜胆
バタンッ!!
竜胆
竜胆
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
春千夜
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
春千夜
春千夜
竜胆
春千夜
春千夜
竜胆
春千夜
竜胆
春千夜の言っていることの意味が分からなかったが、竜胆はとりあえず部屋の窓を開けた。
春千夜
春千夜
竜胆
春千夜
春千夜
春千夜
竜胆
春千夜
春千夜
竜胆
竜胆
春千夜
竜胆
軽く深呼吸をすると、竜胆は窓の外へ出た。
竜胆
竜胆
窓から体を乗り出し外へ出た竜胆。 しかしあまりの高さに恐怖し、体をガタガタと震わせていた。
竜胆
竜胆
竜胆
冷や汗をかきながらも、竜胆は着実に上へ上へと登って行った。
竜胆
竜胆
バァンッ!!バァンッ!!
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
恐怖で埋め尽くされた頭の中を、どうにか他のことで上書きしようとする竜胆。
しかし意識せず、手足が震えてしまう…
ビュゥゥゥンッ!!
竜胆
ズルッ!!
風に気を取られた竜胆。次の瞬間、窓にかけていた右足が滑った。
竜胆
竜胆
そんなことを考える間に、竜胆は地上約50階から落下した。
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
夢
夢
夢
夢
夢
竜胆
ガガッ…!!
必死の抵抗で何とか窓枠を掴んだ竜胆。
竜胆
しかし手は深く削れ血が滲んでいた。 痛みと恐怖で一瞬体が強ばったが、スーツで血を拭うと、再び壁を登り始めた。
竜胆
竜胆
力を入れる度にドクドクと流れていく血。 痛みでどうにかなりそうだったが、竜胆の身体は止まることを知らない。
竜胆
竜胆
いつの間にか、身体の震えは消えていた。
恐怖と痛みで過呼吸気味だった呼吸も、いつしか春風のように穏やかになっていた。
途中何度も落ちるのではないかと、体が止まってしまうこともあった。
でも俺の体は、恐怖でいっぱいの頭を無視して、どんどん上へと登っていく。
そしてしばらくして、空が近くなっていることに気がついた。
それと同時に目の前の窓から見える部屋に、見覚えのある人物の姿を見つけた。
いてもたってもいられず、俺は上の窓に手をかけ、足を振り上げ窓に蹴りを入れた。
ガシャァァンッ!!!!
竜胆
夢
部屋には前と同じように、ベッドに夢がひとり座り込んでいた。
夢
竜胆
竜胆
夢
竜胆
竜胆
焦った様子でそう言い、竜胆は夢の両腕を掴んだ。
夢
竜胆
竜胆
夢
竜胆
夢
夢はそう言って、自分のシャツに付いた血を指さした。
竜胆
夢
竜胆
夢
竜胆
夢はそういうとヨロヨロとベッドの端へ行き、引き出しから救急箱を出してきた。
夢
竜胆
夢
そう言うと夢は近くにあったペットボトルの水を、竜胆の両手にかけた。
竜胆
夢
そうして布で圧迫して止血をし、包帯を巻いた。
夢
竜胆
夢
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
夢
竜胆
夢
竜胆
竜胆
カチャッ…
「逃げよう」 そう言おうとした矢先、竜胆の後頭部に何者かの銃口が突き付けられた。
???
???
竜胆
鏡竜胆
振り返るとそこには、自分と瓜二つの容姿をした鏡竜胆が佇んでいた。
目が会った瞬間、鏡竜胆は銃を向けながらニヤッと不敵な笑みを浮かべた。
To Be Continued…
コメント
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竜ちゃん頑張れ💥 これからどんな展開になるのか楽しみです!応援してます💗
ほんまに昔から見てるんで気になりすぎます。めっちゃ応援してます
竜ちゃん死なないで〜!蘭ちゃんも死なないで~!やっと夢ちゃんの部屋に行けたのに鏡竜ちゃんが居るなんで聞いてないよ〜〜!!!後春ちゃんと竜ちゃん意外と仲良くて好き。