TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

銀山

はぁ‥‥はぁ‥‥げほっ

銀山

くそっ‥‥。何で俺が‥‥

銀山

あいつら、最初から俺を嵌めるつもりだったのかよ‥‥

銀山

はぁ‥‥、こんなとこで、死ぬのか?

銀山

ろくでもねェ‥‥最期だな、仲間に裏切られて終わりなんて。

銀山

まぁ、仲間っつっても、全員ろくでもねェ奴らばっかだったけどよ‥‥

黒崎

‥‥あ、居た。見つけたよー

銀山

‥‥あ?

黒崎

銀山くんだよね?

銀山

誰だ‥‥テメェ‥‥

銀山

あァ。もしかして、俺にトドメでも‥‥刺しに、来たのかよ‥‥

黒崎

トドメ、かぁ。まぁ、当たらずとも遠からずってとこかな♪

銀山

はぁ‥‥?

黒崎

銀山くん、君酷い経歴だね?中学で暴力事件を起こし少年院、そこから、薬、暴行、恐喝、強盗、人身売買

黒崎

殺し以外は大抵の事をし尽くしてる、犯罪者か

銀山

だったら‥‥どうした?テメェだって‥‥俺を殺しに来たなら‥‥他人の事言えねェだろ?

黒崎

んー、それもそうだね。僕も君とよく似ているよ

黒崎

でも、一つ気になったんだよ。ねぇ、銀山くん‥‥

黒崎

どうして、殺しはしなかったの?

黒崎

もしかして、出来なかった?

銀山

あぁ?勘違いしてんじゃねェよ。俺は出来なかったんじゃねェ。しなかったんだ。

黒崎

‥‥ふーん。どうして?

銀山

泣いたり、怒ったり、命乞いしたり、怯えて逃げたり、そういう顔を見るのが面白ェだろ?
死んじまったら、そういう顔しなくなんじゃねェか。

銀山

そんなの、つまんねェだろ?

黒崎

はははっ!被害者が生きてたら足がつきやすいだろうに。
そんな事で殺しは避けてたのかい?

銀山

‥‥面白くねェ事するぐらいなら、足でもなんでもついた方がマシだ‥‥

黒崎

じゃあ、今は君にとってマシな展開なのかな?

銀山

‥‥‥‥あぁ?

銀山

‥‥‥‥チッ

黒崎

あれ?意地悪な質問だったかな?

黒崎

‥‥ねぇ、銀山くん?

黒崎

何か言い残したことある?

黒崎

やり残した事ある?

黒崎

少しだけなら、僕が聞いてあげても良いよ?

銀山

‥‥あ?お前、頭わいてんのかよ

銀山

さっさと始末しとかねェと、お前も足がつくんじゃねェか?

黒崎

僕は君みたいにドジは踏まないよ♪

銀山

あぁ?!

銀山

くそっ‥‥やり残した‥‥事

銀山

あぁ、俺を嵌めた奴らを、ぶっ壊し忘れた。

銀山

あいつらボコす時間でもくれんのか?

黒崎

あー‥‥それは無理だよ

黒崎

だって君‥‥もう、立てないでしょ?

黒崎

彼らを探す前に、死んじゃうよ?

銀山

‥‥‥‥

銀山

‥‥‥‥チッ

銀山

使えねぇな。じゃあ、何で提案したんだよ‥‥

黒崎

あははっ!まさか、死にそうな奴から、今さら彼らを潰しに行こうなんて言葉が出るなんて思わなかったから

黒崎

てっきり、君が大好きな命乞いの言葉でも聞けるのかと思ったんだよ

黒崎

けど、君はそんなの必要ないんだね?
やっぱり、君おもしろいよ。

黒崎

バカそうだけど♪

銀山

うるせェよ

銀山

言っとくけど‥‥俺は命乞いも‥‥お前に殺される真似もしてやる気はねェよ

黒崎

へー?そうなの?

黒崎

そんな身体で逃げてみるつもり?

銀山

‥‥‥‥っ!
お前の望む展開になってやるか。お前に命乞いも、殺されもしねェよ、俺は‥‥っ

黒崎

あれ?ナイフなんて隠し持ってたの‥‥

黒崎

‥‥っ!

銀山

‥‥‥‥っ

銀山

へへっ‥‥

銀山

これで‥‥‥‥お前の思い通りには‥‥

銀山

何一つ‥‥‥‥ならねェ‥‥‥‥な?

銀山

‥‥‥‥

黒崎

‥‥‥‥ふふっ

黒崎

本当に面白い子に会ったなぁ。

黒崎

まさか、自分でお腹かっ捌いて死んじゃうなんてね

黒崎

しかも、笑ったまま

黒崎

相当‥‥イカれてるよ

黒崎

けど、一つ言い忘れてたけど。
僕は君を始末しに来た殺し屋なんかじゃない

黒崎

君の魂を貰いに来た【死神】だよ

黒崎

だから、結果的に君は僕の仕事を早く終わらせてくれる協力をしてくれたに過ぎない

黒崎

何もかも、僕の思い通りなんだ。

黒崎

君は僕を困らせようと命を賭けた嫌がらせをしたかったみたいだけど

黒崎

‥‥‥‥残念だったね?♪

黒崎

でも、君みたいな子。嫌いじゃないよ

黒崎

だから‥‥‥‥

○○年後

黒崎

あー、また仕事サボって寝てる

黒崎

しかも、猫なんか抱っこしちゃって

黒崎

似合わないなぁ

黒崎

ねぇ、起きなよ。そろそろ、仕事してくれないと困るよ?

黒崎

‥‥銀山くん?

銀山

んー‥‥あ?

銀山

‥‥何でテメェが居るんだよ?黒崎

黒崎

えー。今回は僕と組んでお仕事だったの忘れちゃった?酷いなぁ

黒崎

悲しいよ、先輩は♪

銀山

うるせェよ

銀山

つーか、お前一人でも出来んだろ?俺は眠ぃんだよ

黒崎

いや、君のマイペースっぷりは嫌いじゃないけどさ‥‥今は一応仕事中だから

銀山

あー、うっせーなァ。分かったよ、だりぃ。
やりゃ良いんだろ、やりゃ。
で?今度はどんな奴の無様な命乞いが見れんだろうなぁ?泣いて叫んでってシチュエーションはやっぱゾクゾクするもんなァ?

黒崎

相変わらず変態的な趣味してるよね、銀山くんは

銀山

あ?何だテメェ。バカにしてんのか?

黒崎

いやいや、素質があるっていったんだよ♪

黒崎

だから、スカウトしてあげたんだよ

黒崎

僕らと同じ死神として生きる道へさ♪

この作品はいかがでしたか?

0

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚