ぽつ、ぽつ、と雨が降る。
青空に似合わない、透明な雫。
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...あれ、天気雨?
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そうみたいだね、
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おーおー、狐のカップルはお盛んで。
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こら、そーゆーこと言わんの。
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へーへー、
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てか俺傘無いんだが
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ふっふっふっ...、
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は?まさかお前...
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僕は折りたたみ傘という最強の武器があるのだ...
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はぁ?裏切りやがって...
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や、そもそも裏切るとかないやろ
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はぁぁ...俺はびしょ濡れで帰るのか...まぁ、しゃーないな...
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...いいなら、
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いいなら、入れよっか...?
もしかしたら、もっと近ずけるかもしれない。
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狭いけどいいんなら...
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まじ?お前女神かよ
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...なんで女神なんだよ
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何となく?
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なんやそれ
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んで!入らんの?
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置いてくよ!
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あ、おい!待てって!
小さい傘の中に、2人きり
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(あーやばい、心臓うるさい...)
かおがあつい。
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(さとみくん自分のことについては鈍感馬鹿でよかった...)
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...ねぇ、ころん
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ん?
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天気雨ってさ、もう一つ呼び方あるんだって
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ほへー、
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天泣って言うんだってさ
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んん?てんきゅう...?
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天が泣くって書いて、天泣。
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天が泣く...
何となく、だけど
その言葉に強く惹かれた。
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...俺さ、天が泣くって表現、似合わねぇなって思って。
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?そうか?
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うん。だってさ?
さとみくんの腕が僕の方に伸びる。
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っえ、
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青って、泣き顔似合わねぇもん。
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っ...はぁぁ...この無自覚垂らしが...
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?垂らしじゃねぇだろ。
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るっせ、それが女の子寄せてんだよーだ!!!
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別に、これするのころんだけだし。
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...それが垂らしって言ってるんだけど?
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...あ、ころん家やん
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え、いいよ、送ってくよ?
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...いーや、いいわ
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え?
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じゃーな
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えっ!?
颯爽に走ってく幼馴染を見て、変わったな、と思った。
何が彼を変えたのか分からないけど、変わることへの寂しさと、また好きになる気持ちが共存した。
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天泣...
彼とまたああやって帰れるなら、
彼にまたああやって触れて貰えるなら、
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天泣もいいかも、ね。
家に入る頃には、雨はすっかり泣き止んでいた。
没






