涼介
あれ??
閉めちゃうの??

亜矢子
あっ!!
涼介さん!

亜矢子
さすがにこの雪なので…
早閉まいしようかと💦

涼介
飲み足りなくて出て来たんだけど😢

亜矢子
すみません!

涼介
あっ、良ければ飲みに行く??

亜矢子
…………
はい!直ぐにお店閉めるので待って下さい!

涼介
いやー、冷えるね☃

亜矢子
本当に。
最早、痛いですよね。

涼介
何食べたい??
食べてないんでしょ?

亜矢子
うーん…
軽くお鍋的な?
居酒屋系ならどこでも!

涼介
他の店も早閉まいしてるかもね…

亜矢子
わっっっ❄

涼介
もう(笑)
転ぶよ。

亜矢子
嬉しいですけど。
こんな、ご近所で手繋ぎ見られたら大変ですよ!!

涼介
大丈夫!
傘で顔は見えないよ。

亜矢子
軽い(笑)

涼介
誰にでもしないよ。

亜矢子
いやいや、その情報聞いてないですし(笑)

涼介
そこの居酒屋やってるね。

亜矢子
話、そらしましたね!

雪のせいか、ほとんど消えているネオンの中に赤提灯を見つけ、薄暗い階段を地下へ降りた。
店員
いらっしゃいませ!!!

亜矢子
2人です。

店員
カウンターとテーブルがございます。

涼介
カウンターでお願いします。

亜矢子
もう、寒かった☃

涼介
思いがけず、2人で飲めるね!

亜矢子
そうですよね。
いつも、お店でカウンター越しに2人はありますけど(笑)

涼介
やっと連れ出せた(笑)

亜矢子
やっととかあるんだ(笑)

店員
ご注文は…

涼介
生ビールとハーパーソーダと刺盛りと焼餃子と…

店員
かしこまりました。

亜矢子
電車は普通に動いているみたいですね!

涼介
駅まで送るよ。

亜矢子
いやいや、逆方向じゃないですか。
大丈夫ですよ!

涼介
そこは、送らせてよ。

店員
ありがとうございました!

亜矢子
ご馳走様でした。

涼介
ご馳走様。

亜矢子
寒いっ!!!

登る階段を振り返る彼女の手を引き寄せる様に、唇を塞いだ。
亜矢子
…………………
もう! 本当、軽い(笑)
奥様に叱られますよ!!

涼介
バレないから大丈夫。

亜矢子
そういう問題?(笑)

涼介
したくなっちゃったんだから仕方ないでしょ。

亜矢子
私も一応、結婚してるんですけど?!

涼介
それは関係ないでしょ

亜矢子
関係ないんですか?!
取り敢えず、帰りますよ!

駅まで送り、いかにも店員と客ですと云うような軽いハグとサヨナラをして、それぞれの家路に着く。