コメント
3件
凄い素敵!あんなクソみたいなあらすじからこんなに凄い作品がかけるなんて…!さすがです! 手キレイキレイさんはめっちゃ面白いですねw
手キレイキレイさんって言い替えてるのがお気に入りです!
参考 : 桜花🌸まろ民 様
いつも、いつも見ていた大きな背中
いつも、助けてくれて
いつも、守ってくれて
私にとってはヒーローで
ずっと一緒にいると思ってた
でも、当然そんなはずはなくて、
少女
私は涙で濡れた頬を部屋の窓に押しつけながら
遠く、遠くへ行ってしまう引越しトラックをいつまでも眺めていた
???
笠見 葵
誰が私の耳元でぼそっと呟いた
私の眠りを邪魔するのはどこのどいつだ...!
???
さっきよりも少し大きな声で隣の人は私を起こそうとしてる
うるさいなぁ....聞こえてるっつーの。
えっと私の左どなりだから.....
???
私の思考を邪魔するように隣の人は懲りずに話しかけてるばかり
???
いい加減 、イラついた私はうっすら目を開けて隣を見ると
神楽 凛
隣では案の定、友達の神楽ちゃんが私の背中をさすっていらっしゃった
神楽 凛
神楽 凛
それに気づいていないのか神楽ちゃんはめっちゃ強く背中を叩く
笠見 葵
笠見 葵
笠見 葵
あまりにも強く叩くもんですから
私はその場を考えず大声を上げ、立ち上がってしまった
笠見 葵
気づいた時にはもう遅く、
授業を受けてる人、もちろん教授からも冷たい視線を浴びている
神楽 凛
後で絶対しめとこ。
教授
教授
笠見 葵
教授
笠見 葵
教授に目で座るよう促され、しぶしぶ 席につく
もう最悪だ。
神楽 凛
笠見 葵
神楽 凛
神楽 凛
授業が終わってから神楽ちゃんはずっとこんな感じ。
神楽 凛
笠見 葵
私は神楽ちゃんの頭を1発叩いてやる
神楽 凛
笠見 葵
神楽 凛
笠見 葵
神楽ちゃんからの攻撃を必死に交わしながら
とりあえず道を進んでいった
神楽 凛
今度は攻撃をやめ、ハグを食らわせてくる
笠見 葵
葵に3000のダメージ! 葵は倒れた!
神楽 凛
笠見 葵
神楽 凛
さっきの攻撃態勢から180度変わって、直立&真顔で質問を投げかけてきた
切り替えは大事だけど、スイッチのON/OFFが激しすぎるよ.....
笠見 葵
答えるのをためらっていると、
神楽 凛
すんごいドヤ顔で神楽ちゃんは遠慮なしに詰め寄ってきた
まじかぁ.....
寝言まで言ってたなんて......、
お婿に行けないわ。
あ、違う。お嫁だった
神楽 凛
笠見 葵
勢いに負け、引き離すより先に口が動いていた
神楽 凛
疑問を抱きながら神楽ちゃんは私から少し離れる
物分り良すぎんか?
笠見 葵
神楽 凛
笠見 葵
神楽 凛
笠見 葵
お、だんだん盛り上がってきたぞ?
神楽 凛
笠見 葵
神楽 凛
笠見 葵
神楽 凛
笠見 葵
神楽 凛
神楽 凛
笠見 葵
神楽 凛
笠見 葵
笠見 葵
笠見 葵
神楽 凛
結構強めのチョップをくらったあと、2人で笑いながら帰路を歩いていた
なんか、忘れてるような気がするけど。
まあいいでしょう!
神楽 凛
笠見 葵
それだ!
笠見 葵
それだけ言い残し、私は来た道をダッシュで戻った
思い出さなきゃ幸せだったかな。
だって、だって、
笠見 葵
笠見 葵
こんなに息がきれると思わなかったから。
笠見 葵
走ったのいつぶりだろ
めっちゃ久しぶりな気がする。
笠見 葵
私は 手すりにつかまりながら教授のいる所へ1歩ずつ進んでいった
???
もだえ苦しんでいる所に すっ...と誰かの手が差し伸べられる
綺麗な手 。私より綺麗じゃん
そんなこと考えてる場合じゃなかった....!
私はお礼を言おうと前を向いた時、
笠見 葵
ガタッ...!と音を立て私は座り込んだ
だって目の前にいる人は、
???
???
笠見 葵
私の、
笠見 葵
ヒーロー兼
初恋の人。だったのだ
千原 皐月
でも、もう何十年も前のこと、
笠見 葵
笠見 葵
彼がこんな人生のハナクソみたいなやつを覚えている訳もなく
笠見 葵
自分の傷をえぐらないうちに、足早に彼の元を離れていく
千原 皐月
背中から飛んでくる止める声ですら、聞こえないふりをした
教授
教授は私のレポートを見るなり、目を輝かせる
笠見 葵
そのまま握りつぶしてしまいそうだったので私は慌てて静止を促した
教授
1枚、1枚丁寧に目を通しながら教授は問いかける
はい、図星。その通りです
笠見 葵
思ってるものとは全く違う言葉が出てくる、
ここでYESって言ったら確実に髪を抜かれる
ハゲの道連れだよ...!
そんなの絶対嫌だから、私は嘘をつく
教授
教授
笠見 葵
教授がもっているのは2枚。
出されたのは3枚。
あれ?無くした?
笠見 葵
初めて私が焦りだした頃、
『 ガラガラッ.....! 』
勢いよく後ろの扉が開く
千原 皐月
振り向くと、息を切らしたセンラ兄.....
じゃなくて、手キレイキレイさんがいつの間にか後ろにいた
千原 皐月
手キレイキレイさんが持っていたのは私の無くしたと思っていたレポート
笠見 葵
私は何度もぺこぺこお礼をした
おかげでハゲともう1回レポートの罪は免れたな。
教授
笠見 葵
教授
笠見 葵
教授
笠見 葵
笠見 葵
危うく髪が無くなるところで私は立ち去ろうと回れ右をしたとき、
首のところの襟をぐっと掴まえた
笠見 葵
笠見 葵
教授
教授
首を絞めてるのは教授ですっごい真顔で紙になんか書いてる
あれは.....、
紹介状?
教授
笠見 葵
教授がぱっと手を離すと血が巡ってくるような気がした
教授
でもそんなことはお構い無しという様にさっき書いてた紹介状(?)を私の前に差し出す
笠見 葵
笠見 葵
だってあそこ遠いし...
ちょっと走っただけで死にそうになる私じゃあんなん絶対行けない。
ってことで
笠見 葵
私は丁寧にくるっと回して教授に返した
破かないだけマシだと思え
教授
それでも教授は受け取ろうとしない
笠見 葵
教授
そんな教授としばらくどうでもいい合戦を繰り広げていると、
千原 皐月
半分、二酸化炭素を吐き出す人になっていたセンラ兄.....じゃなくて
手キレイキレイさんが軽く手を挙げていた
教授
教授
真に受けた教授は私から紹介状(?)を奪い返しセンラ兄....じゃねえ!
もうめんどくさいからセンラ兄(仮)でいい?
じゃあもう1回ね
間に受けた教授は私から紹介状(?)を奪い返しセンラ兄(仮)にいそいそと渡す
千原 皐月
センラ兄はにっこり笑い、受け取ると大事そうに抱え職員室から出ていった
笑った顔ですらセンラ兄にそっくり。
教授
教授
センラ兄(仮)が出ていってから ほんの少し経ったあと教授が口を開く
笠見 葵
私に視線が注がれてるのはきっと気のせい。
知らぬフリをして私もつづいて出ていった