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人間の生活

18 - 第18話

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2025年06月22日

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母上は高貴なる巫女だった

お母様も狐族で

名の無き子狐

コン?

名の無き子狐

キュー?

なんじゃ?

迷って来たのか、?

名の無き子狐

コン?

妾と同じじゃな

立派な狐で

花冠神社の巫女をしてた

着いてくるのじゃ

妾が童を育ててやろう

名の無き子狐

キュー!

巫女と狐が共に過した

夢のような世界だった

お母様はとても優しかった

うむ、、

名の無き子狐

きゅー?

あぁ、すまぬな

ただのぉ、、

お主の好きな物が分からぬくてな

私の好きな物を知ろうとしてくれた

怨念を食べてみるか笑?

名の無き子狐

キュー?!

冗談じゃ笑

でもイタズラ好きだったなぁ、、

名の無き子狐

キュー

ん?これか、?

これは妾特製の茶じゃからなー、

名の無き子狐

キュー!

最近汝きゅーとしか言わなくなったな、、

名の無き子狐

こん!

笑言ったら言うのか

お母様はよく笑ってくれた

流石妾の子じゃ

よくやったのぉ、、

よく褒めてくれた

治也

しーずーくー!

なんじゃ治也よ笑

毎度いきなり来るなぁ笑

治也

暇だからね!

そうか

お茶でも出すから入っておれ

治也

はーい!って、

名の無き子狐

きゅー?

治也

何この狐

妾の子じゃ

名の無き子狐

コン?!

治也

違うみたいじゃん笑

治也

迷って来たの?

名の無き子狐

コン

治也

ふーん、、

汝よ

早く入ってくるのじゃ

治也

あ、はーい!

そこで初めて治也に会ったね

その何千年後にプレゼントを貰ってね

プレゼントじゃ

名の無き子狐

コン?

これをあげる

それで渡されたのが

人形だった

名の無き子狐

キュー!

嬉しいのか?笑

名の無き子狐

コン!!

なら良かった

お母様はテンションが高い訳ではなかった

それでも誰よりも感情があった

妾はとても嬉しいぞ

童が妾の元に来てくれてな

名の無き子狐

キュー?

笑愛らしいのぉ

朝は一緒に走ったり

稽古して

日が暮れたら

仕事で忙しそうだったけど

悪霊に悩まされたり

怨霊を祓ったりして

毎日大変そうだったけど

それでも僕とずっと過してくれて

私に悩み事を話してくれた

夜は寒かったけど

一緒の布団に入れてくれて

とても温かかった

そんな日が毎日続くってそう思ってた

でも違った

お母様は6000年前からずっと生きてる

そして僕と6000年過ごした

体が限界だって薄々気がついてた

もう休まないとダメだって

幼いながらに分かってた

これ以上一緒には過ごせないって

それでもお母様は休まないで僕と

体を苦しめた張本人とずっと過ごした

僕がこの形になった時

お母様とは違う場所に居た

鳥かごの様な

狭くて自由がない

何も出来ない館に居た

その姿を今まで育ててくれた者に見せてやってこい

〇〇がそう指示を出した

だから神社に行った

でもそこに会ったのは優しいお母様の姿じゃなかった

そこに居たのは

倒れたお母様だった

その時が初めて声を出した

『お母様』

って初めて呼んだ

なのにお母様は反応してくれなかった

その時にはもう息してなかった

そんな感じだよ

だから僕には名前が無い

つけてくれる者がつける前に消えちゃったから

そうだったんだ、、

あんなウキウキだったのに話を聞いたらそれ笑?

瑠伊

そりゃねぇ、、

音歌

こんな話が来るとは思ってなかったし、、

ふーん、、

治也

なんでしょうか

治也

なぜ雫って名乗ったの?

お母様を忘れたくないからですよ

お母様のようにはなれなくても

僕は今『雫』だから

誰がなんと言おうが

僕は雫で

狐の王者

あの方になれなくても

僕の元はあの方だから

治也

そっか

治也

僕をあの時お母様の元に行かせてくれてありがとう
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