TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

赤愛され 通報×

リクエストありがとうございます!

俺の家は普通じゃないらしい

ママもパパもいない

でも寂しくない

独りじゃないから

孤独だった俺を救ってくれた人がいる

その人といま一緒に暮らしている

衣食住不自由なく過ごせている

姫、皆さんそろそろ帰ってきますよ

しぃ~、隠れてるの

どうしてですか…?

それはっ、

いつものようにクローゼットの中に 息を潜めていたら人に見つかった

出るようにと言われ、 渋々クローゼットの中を出た

ささ、姫お迎えに行きましょ

はぁい…

長い廊下を歩き、階段を降りて 1階の玄関に着いた

他の人もたくさんいる

扉が開くと皆一斉に 真ん中を開けて頭を下げる

おかえりなさいボス

ただいま、にこっ

微笑む彼は彼等が慕っているボス

紫ーくんおかえり…なさい、

そう言うと紫ーくんは俺の存在に気づき すぐさま走ってきた

そして勢いよく抱きついてきて バランスを崩しかける

赤くんただいまぁ~!!

んむっ、苦しぃ…

他のみんなはその光景に慣れている人 半分驚いている人半分と分かれている

お出迎えだなんて久しぶりで嬉しいよ…

あははっ…

他のみんなもそろそろ帰ってくるから
お出迎えしたら喜ぶよ

…わかった

正直部屋に戻りたい

人と関わるのは慣れていないから

姫、僕も着いてます!

う、うん、ありがとう

お疲れ様です、おかえりなさい!

あぁ、ただいま

つっ、かれたぁ~

明日も仕事だぞ

うっわ、だる

ボスに怒られんぞ…

一気に騒がしくなる空間

俺は声をかけずに息を殺していた

あ、赤がいる、?!

すぐに気づかれ他の3人もこっちに来る

ぇ、赤くんお出迎えしてくれたの…?!

嬉しい~!ちゅ~する?

しないよ、!

赤今日なにしとったん~

ずっとごろごろしてた

赤今日もかあいいねぇ、、

はいはい、

冷た、泣きそう

って、僕達大事な会議あるんですよ!

赤またね!

やだぁ、赤くんも連れてく…

赤ぁ″~!

またな赤、

ばいばい

いいんですか?着いて行かなくて

いや、俺駄目でしょ…

ボスにいいって言われてませんでした?

それに昔はよく…

もう行かないの、

もうそんな子供じゃない

それに迷惑をかけてるように 感じてしまう

急に家に来て、住み着いて 疲れているのに俺に構ってくれて

なにか役に立ちたいけど 居てくれるだけでいいって 甘えてたら駄目だ

俺も仕事しないと、

赤くんはだ~め、!

俺も役に立ちたいのっ、!

でもね危ないの

赤くんがいなくなっちゃったら俺すっごくやだよ?

ぅ、でも

仕事をしたいと言ってもやはりこうなることは分かっていた

何度も頼んでみたが、無理だった

赤くんもしかして旅立っちゃうの…?

扉の隙間から誰かが話しかけてきた

うぇ、?!

青ちゃんか、びっくりした…

ここから旅立とうとしてるから仕事したいんだよね?!

違うよ…?!

ただ、みんなの役に立ちたくて…

赤くんは充分役にたってるよ

だからい~の!

でもっ、!

はいはい、ぎゅ~!

…むっ、

何を言っても居てくれるだけで 充分という言葉ばかり

嬉しいけどそれじゃあ駄目だ

_遅くなりそうだから、

了解です、ボス

赤と会えないとか地獄すぎる、

赤ぎゅ~してやぁ、、

ぎゅ~…

赤いい子にね、撫

…お家にちゃんといるんだよ?

うん、分かってる

みんな頑張ってね

行ってらっしゃいませ!

…ふぅ、

逃走通路よし

荷物よし

変装用のフードよし

出発だ、!

窓から飛び降りて、こっそりあとから 着いていく部下たちの車に乗り込んだ

気づかれていないようだ、

話し合いで解決するつもりだから

でもあいつら話す気なさそうな感じですよ

そしたらやってもいい?

そこはご自由に

大事な書類貰ったら俺はすぐに帰るから

俺たちのこと置いていかないでね?

どうしようかな~、笑

紫ぁくん、!!

着きました、

ご苦労さま

じゃあ外で待機してて

はい

動いてた車が止まり、着いたのかと 確認する為に窓の外を見てみると

黒いスーツを着た紫ーくんたちが 車から降りていた

俺も着いていこうと、車を出た

でも気配を消して着いていかないと すぐバレてしまう

小さい時はどんなに隠れてもすぐに 見つかってしまった

でもいまなら、

み~つけた…

うわぁ、?!

やっぱり着いてきてた、

バレバレでしたけどね

いつの間にか5人に囲まれていて 軽々と青ちゃんに持ち上げられている

んも~、駄目でしょ?

いい子にお留守番だよ

だって、俺も役に立ちたいのっ!

赤は充分役に立って…

立ってないの、!

居てくれるだけでいいとか、そんなの信じられない、

いつかは捨てられるんだ、

ママとパパみたいに″!

思い出したくなかったのに つい口に出してしまった

小さかった頃は捨てられただなんて 分からなかった

いつか帰ってくる迎えに来てくれるって 思っていた

でももう分かっている

迎えはもう来ない

なんの取り柄もない人間だから

俺に飽きてしまったから

きっと目の前にいるこの人たちも いつかは飽きてしまうんじゃないか

俺に嫌気をさすんじゃないか

そんなことはないと安心する自分と 不安になる自分がいて 気づいたら涙が溢れていた

赤くん

優しく名前を呼ばれた

でもただ俯いていた

すると頬をむぎゅっと捕まれ 目を合わせられる

絶対に捨てたりなんかしないよ

世界で1番大切な赤くんを手放したりなんかしない

だから安心して、俺らを信じて?

ぅ、ん、泣

俺も…みんなが世界で1番大切、

役割が欲しいならせ…

おい筋肉ピンク

赤くんをけがすな!!

ん、?

あ~、なんでもないで赤!

あのぉ…取引の時間が…

ん?

ひぃ、!!すみません、!!

紫ぁくん、お仕事…

頑張ってきてね、!

赤くんんん…行ってくるね!

みんなも行くよ

赤またなぁ

赤ぎゅ~約束だよ!

赤終わったらちゅ~だよ!

僕だけだよ赤くん!!

はいはい、笑

姫、僕達も大切で大好きですよ

…えへへっ、ありがとう

いまの顔もう一度、!

っえ、?

ぇ、へへ、?

かしゃっ、

我らの癒し…

それ僕にもくださいね

ひやぁ、?!

黄くん~?行くよ~

では、にこっ

早く送らないと…

姫車でまってましょうね

はぁ~い

お菓子ありますよ!

食べるっ!

みんなのことがもっと大好きになった

みんなも俺のことがもっと大好きに なってるといいな

どういうことですか、!!

とある日の朝

会議室に紫ーくん、と膝の上に 乗っている俺

そしてソファに座っていたり、向かい側の椅子に座っていたりと 各自自由に座っている中

1番に声を上げたのは黄くん

赤くん学校行きたいんだもんね

うん、!

最近、学校というものを知り 俺も行ってみたいと紫ーくんに 頼んでみた

紫ーくんは賛成してくれたが 他の4人はあまりいい顔をしていない

こんな可愛い赤くんを世に放ったらどうなると思う?

毎日毎日赤くんに告白をしてくるような連中だらけになっちゃうよ!

もし襲われたりでもしたら…

無理…赤が汚れる…

赤そんなに行きたいの?

勉強なら俺らや他の部下たちで教えられるし

遊びたいなら俺らが全力で遊ぶし、

学校でお勉強したり、遊んだりしたいの!

偉いね赤くん

どこかの誰かさんは勉強嫌すぎて学校辞めたのに…

仕事が忙しかったので

俺には必要ない

馬鹿組が、

あ?

こらこら赤くんの前だよ

他の4人もなんとか許してくれて ついに学校に入学する日になった

ネクタイ結ぶよ

ん!

ん~、かわいいねぇ

可愛い、外出したくない、

赤~、そろそろ行くぞ

変装して赤の同級生になろうかな

おじさんには無理だよ

てめぇ

うるさいです

赤くん忘れ物ない~?

ん~、ない!

あるでしょ?

んぇ、?

僕のこと♡

うわっ、

行ってきます~、

ちょい、ちょい

行ってきますのぎゅ~しよ!

はい、ぎゅ~!

んふっ、ぎゅ~!

姫、車の準備出来ました

え、俺歩いて…

駄目だよ

君、よろしくね

あの約束は覚えているか?

自分の命より姫の命が優先

ですね、

よろしい

赤くん行ってらっしゃい!

ぇ、ぁ、行ってきます!

いざとなったら逃げていいからね…?

姫優しすぎます…でもそんなことしたら俺の命ないです…泣

おしまい

この作品はいかがでしたか?

1,608

コメント

19

ユーザー

うわぁぁぁ...まじ最高すぎます ありがとうございますッッッ 律さんの作品好きすぎるのでまたリクエストしてもいいですか...? 赤くんが重い病気なっちゃって余命が...的な話お願いしていいですか🥺 あっ青赤多め赤愛されで...

ユーザー

最高すぎました!!!私もリクエスト良いですか??もし良ければ黄赤の共依存で他のメンバーも赤くんを狙おうとするけど黄くんしか眼中にない、みたいな!分かりにくくてすみません💦律さんの作品大好きです!

ユーザー

リクエスト失礼しますっ このリクエスト集のPrinzessinの続きみたいな感じで兄弟に姫なことがバレる、みたいな話見たいです…!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚