出会いの自傷

ｽﾞｷﾝｯｽﾞｷﾝｯ

？？？が勢いよく彼女の"右手"を掴む

彼が何かを察したような顔をしながら 彼女の右手の袖を捲る

そこには見てるだけで痛々しい程の 深い傷が沢山あった

彼女は急いで自分の袖をなおし、涙を拭う

彼は彼女の腕には触れぬように注意し 彼女を壁に追いやり壁ドンする

彼がチラッとこちらを覗き込む

彼女が勢いよく彼の胸に飛びつく

彼女が彼の口を抑えて説明を止める

彼女が彼を押し倒し、彼に馬乗りする

彼女は彼の胸ぐらを掴み、 自分の拳を勢い良く振り上げる

、 、 、

ﾎﾟｶｯ

どうやら彼女は殴る寸前で 拳の勢いを弱めたようだ

彼女は弱々しい拳でツムルを ﾎﾟｶ ｽｶ ﾎﾟｶ ｽｶと殴る

彼女は俯き、ツムルの胸に顔を埋める

その頭を自分の胸に押し付けるようにし、 ツムルは優しく頭を撫でる

彼女が頭と身体を起き上がらせる

彼女は何かを抱えたような笑いをしながら、 左目から涙を頬につたらせる

彼女が自分の右目に軽く触れる

彼女が眼帯を外した

彼女の眼帯の下は、傷が塞がってはいるものの

もう目が開かさることはないようだ

とても痛がっているように 見える

ﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯ🩸

彼女の右腕の下には彼女の腕から滴る血で 小さめの血溜まりが出来ていた

彼女の顔色が青白くなっていく

彼女が反対側に倒れそうになるが、ツムルが 彼女の腕を引き自分の方へ抱き寄せる

彼がとてつもない誤解を決め込む

彼は重たいため息をつきながらも 彼女の腕の傷を治した