お主
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お主
お主
これは、
とあるアイドルユニットの話である。
彼らは男性バーチャルアイドルユニットという、
伸びにくいコンテンツであった。
その中で、界隈内で伝説的な人気を縛した、男二人の御話。
僕達は、ChroNoiRといった。
僕達はその日、初めて顔を合わせた。
そうマネージャーに言われた時の第一印象は多分、
かなり悪かったと思う。
初の打ち合わせで遅刻するメンタル強者は、
あれ以降どこを探してもいないよ。
30分ほど待たされて、白いドアが開けられた。
入ってきた男の顔を見て、言われなくてもわかった。
こいつか、と思った。
僕の相棒になる人は。
赤い瞳。
白いけど若くてさらさらな髪。
私服の隙間から見えた色は、
僕の自慢の白い肌と比べても不健康なほど白かった。
男のマネージャーらしき人が、彼に声をかけた。
簡素な自己紹介。
瞳の赤色は時々逸れながらも、僕を見ていた
叶
叶
葛葉
葛葉
彼の、葛葉の整った顔が少し緩んだ。
うわ、なんだ。
イケメンじゃん。
まあ、アイドルだから、そうなのか。
アイドルといっても、駆け出しの身。
ともに稽古に励んだり、
付き合いで外食に出掛けたりして、
お互いを知った。
葛葉を面白いやつだと気づいたのは意外にすぐのことで。
ただ、
掴みどころがないのやつなのはたしかで、
決定的に仲が深まったのは、少し先のことだった。
叶
葛葉
葛葉の部屋を初めて目にした叶は、その時、
複数の意味で驚いた。
叶
あちこちにコードが網のように存在し、
さらにその上に服やゴミが地層を創り出していたのだ。
叶
叶
葛葉
叶
葛葉
葛葉
うわぁ…
一番最悪なタイプの芸術家だよ、それ。
叶
叶
流石に、こんな部屋で話したくない。
いやお前、
まじかよ。
もうちょっもまともな生活してくれ。
こう見えて僕はキレイ好きなんだ。
叶
葛葉
葛葉
と、
手伝う気はさらさら無いだろう葛葉の返事を聞きながら、
叶は足元のペットボトルを拾った。
叶
叶
狭い部屋に積んであった山は、ものの1時間ほどで無くなった。
代わりに、
清潔感を取り戻した作業部屋が顔を出す。
おそいわ!
とくぐもった声が隣の部屋から聞こえてきて、
部屋の主が戻ってきた。
叶
叶
葛葉
葛葉
叶
叶
大きなパソコンが2台ほど、
見ないマウスに、スタンドマイクなどが並んでいる。
一体、何に使うのか。
葛葉
葛葉
叶
葛葉
葛葉
予想外の返答に、叶はぽかんと口を開けた。
配信。
…あ、じゃあもしかして。
叶
叶
葛葉
叶
叶
物珍しい光景に、好奇心がくすぐられる。
それに、叶自身ゲームはかなりする方だったので、
余計に。
何それ、面白そう
コメント
23件
1時間で片付けるのかなかな凄い…
葛葉の家汚そうなの解釈一致すぎる