夢主
えっ?
その言葉を呟いた瞬間
私の体から、車椅子は無くなった
夢主
!!
空を飛んでいた
ホークス
お嬢さん、雲触れるか?
触れようとした時、
雲が私の手をすり抜けた
夢主
まあ、思ってた通りだね
夢主
ってか、、
私はその時、下を見てしまった
夢主
た、高すぎっ!
ホークス
まあまあ、暴れなさんな
ホークス
手が滑ったら、どうしてくれるんだ?
夢主
うっ…はい、
大人しくしておくしか無さそうだ
ホークス
でもさ、下より周り見てみてよ
ホークス
思ってたより怖くないかもよ
そうやって言うから、
目を開けて、空の色を感じてみた
夢主
わぁ…すてきな色してる
夢主
私も飛べてるんだ…
届くはずのない空の世界
その世界に触れてしまったが故に
空がもっと好きになってしまった
夢主
私、いつか全身が動かせるようになって
夢主
みんなを守れるヒーローになるんだ
夢主
なれるかな、?
正直治る見込みがないから
最近は心配ばかりしていた
それでもホークスは、
ホークス
あぁ、きっとできるよ
なんて言葉をかけてくれた
ホークス
俺も、好きな子がいてさ
ホークス
その子の頑張る姿好きなんだ
夢主
その子のこと、ちゃんと支えてあげてる?
そうやって問いかけてみると
ホークス
どうだろうね、時間とかの都合でさ
ホークス
会いに行けない時ばっかりだよだよ
なんて、寂しそうに答えた
夢主
ホークスも、多分大丈夫。
夢主
好きな子に気持ちは、伝わってるよ
アドバイスのつもりで声をかけたのに
眉間にシワが寄っていくばかり
夢主
もしかして、フォローになってなかった?
ホークス
その子鈍感だからさ…
ホークス
ほんとに気づかないのよ
その一言で困ってしまったけど
気づけば、空の散歩は終わっていた
夢主
ありがとう、またきてね
ホークス
また今度、お嬢さん
その一言で会話が終わった