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私の名前は夕日et
この島で生まれ、この島で育った
「自由すぎる」
なんて言われるけど気にしたことはない
だって、海と風とこの小さな街が 私には全てだから
今日も私は海辺で過ごしていた
白い砂浜を裸足で歩く感覚が好きだ。
だけど、その日だけは少し違った
___人が打ち上げられていたから
et.
波打ち際で倒れていたのは 1人の男の子だった
濡れた服が砂に張り付き 顔色が真っ青だ
et.
et.
急いだ彼をひっくり返すと 微かに胸が上下していた
ホッとしたのも束の間 男の子が目を開けた
yan
et.
yan
彼はポカンとした表情でまるで 何が起きたのかわからないみたいだった
その瞳には不安と困惑が 入り混じっている
et.
yan
et.
彼は自分の名前も、どうして ここにいるのかも思い出せないらしい
et.
yan
その日、私は記憶喪失の彼を拾った
なんで拾っちゃったんだろう
って自分でも少し後悔してた
だけどこの時はまだ知らなかった
彼と出会ったことで、この島に伝わる
「精霊の歌声」
の伝説に巻き込まれるなんて。
誰も知らなかった