コメント
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えっ可愛い 何あれ(放心状態) 好き、大好き、愛してる 道長は切っても切り離せない、私の自慢の推し((推ω推)) 推しててよかった(*^_^*) 主さんの書く物語めちゃくちゃ甘くて可愛いです❣️ あのモブ女頭おかしすぎ草( ᐛ )𐤔 最後の長尾が強くなってるの好き🫶 長文ごめんなさい フォロー失礼しますm(_ _)m
俺には大切な幼なじみがいる。名前を長尾謙杜と言う。小さくて元気でドジっ子で笑顔の似合う可愛い男の子だ。 そんな彼を俺は好いている。
長尾
みっちー
そう、彼は今から好きな子に告白をする。もちろん相手は女子だ。彼は“勇気を頂戴”と俺の手を握った。俺からしたら目の前にいる想い人が今から別のやつに告白しに行くという状況に今すぐ彼の足を折ってやりたいと思ってしまう。しかし大切な幼なじみに、いや、想い人に対してそんな事は出来ないし、彼には幸せになってほしい。
みっちー
後日、彼の口から明るいご報告が告げられた。
長尾
みっちー
そんな報告、俺にとっては暗い洞窟の中よりも深くて暗い報告だった。
その日から俺はひとりで居ることが多くなった。 _というより寄ってくる彼を突き放しているだけの話なのだが。俺だって本当は一緒に居たい。けど、今の俺が彼の側にいてはいけない。新しい関係を築いた彼の迷惑になりたくはない。この感情が無くなってしまえばいい、そしたら今度は“友達”として隣に並ぶんだ_。
長尾
モブ男
みっちー
ごめん、俺にはこうするしかないんだ。
※購買
購買に着くと声のでかい女子が占領して騒いでいた。その中には同じクラスで_彼の彼女も混じっていた。
モブ
モブ子(長尾くんの彼女)
モブ
モブ子(長尾くんの彼女)
みっちー
俺は無意識に群がる女子に寄っていた。
みっちー
モブ子(長尾くんの彼女)
みっちー
静まり返った購買を俺は去っていった。
長尾
みっちー
声をかけてくれた彼に久々に返事をした。それも、本当は思ってもいない事を口にした。
長尾
みっちー
俺はそっと彼の髪を撫でた。今まで散々彼の声掛けを無視し続けた俺がこんなこと言っていいのだろうか。しかし目の前の想い人が自分とは別のやつに対して涙を流すのは…見たくない。
ぎゅっ
長尾
みっちー
長尾
顔は見えないが彼の声色は先程の沈んだものではなく、微かに微笑んでいるのが感じ取れた。
次の日
モブ子(長尾くんの元彼女)
長尾
みっちー
モブ子(長尾くんの元彼女)
みっちー
長尾
あ、やべ口が滑った。
みっちー
長尾
長尾
みっちー
長尾
みっちー
長尾
みっちー
キーンコーンカーンコーン
みっちー
放課後
長尾
みっちー
また長尾と2人で帰るようになってから俺の心は穏やかになった。彼の笑顔も増えてきたし、相変わらず彼に対する感情は俺の気持ちを取り巻いているけど、彼の傷が消えるまでは何もしないって決めたんや。
日直の仕事を終えた僕はその報告をしに職員室へ向かった。放課後の職員室へ繋がる階段は少し眩しかった。そういえばさっきみっちーは僕に何を言おうとしたんだろう…。
長尾
先生
長尾
先生
長尾
先生
長尾
みっちー
みっちーが購買で僕のことが好きだと暴露した……?どういうこと?
長尾
みっちー
長尾
これは本人に言ってもいいのだろうか。__いや、今は少し、これが事実なのかを自分の目で確かめたい。
長尾
次の日
みっちー
長尾
最近の彼はついこの前の出来事の時と似て元気がないように見えた。心配した俺が声をかけても『大丈夫』だと言って聞かない。こんな時俺が彼の恋人だったら話は違うんだろうか。
シュッ
モブ子(長尾くんの元彼女)
耳障りな声が聞こえてきた。アイツはなんなんだ?散々長尾のこと言ってたくせに今度は俺か?
長尾
そうだ、アイツは俺のことが好きらしい。じゃぁ長尾は好きな子に振られた挙句、その子の好意が幼なじみに移ったって状況でなんで俺と居られるんだ……?
長尾
みっちー
彼と目が合った。その瞬間凍りついていた心が一瞬にして溶けて燃え上がった。彼が見てくれている、それだけで頑張れそう…!
そして試合は俺のいるチームが勝った。
長尾
みっちー
長尾
意味もわからないというような顔の彼は自身の手を上げた。そして俺は彼の手を少し力を入れて叩いた。
みっちー
俺がそう言うと、彼は瞳を輝かせてニカッと笑った。なんて可愛いんだ、彼はこんな笑顔を他の奴に見せてたのか。 __誰にも見せたくない、俺だけがこの笑顔を独り占めしたい。 なんてまた現実味のないことを考えてしまう俺は純粋な彼とは違って自分でも汚いと思った。
それからは俺たちは事の起こる前のように他愛のない話をしながら帰ったり、時には放課後に遊んだりして過ごした。 今日は特に寄り道をするつもりもなくただ肩を並べて歩いていた。
長尾
時々ぶつかる手に彼はいちいち反応する。可愛い。俺たちには身長差があるから俺の手が彼の手自体に触れることはないが、意識してみると彼との距離が思っていたよりも近いことに気づいた。
長尾
みっちー
長尾
彼は自分から近いと言っていたはずなのになぜか寂しそうに俯いてしまった。
みっちー
長尾
みっちー
長尾
?
みっちー
長尾
あぁ、そういえば俺…大勢のいる購買で暴露したんだったな……。
みっちー
長尾
みっちー
長尾
みっちー
長尾
みっちー
長尾
みっちー
長尾
みっちー
突然真剣な顔になった長尾に俺は驚いた。
長尾
長尾
みっちー
長尾
みっちー
長尾
チュッ
みっちー
みっちー
長尾
みっちー
長尾
そう言う彼は俺の目を覗き込んで頬を赤く染めた。そんな彼が愛おしくて俺は思わず彼を自身の腕で包み込んだ。
みっちー
嬉しかったのか、腕の中にいる彼は自身の顔を俺の胸に埋めてきた。そして小さな声で『はい』と言うだけだった。
みっちー
長尾
モブ子(長尾くんの元彼女)
長尾
みっちー
長尾
みっちー
そうして彼は俺よりも一歩早く教室を出た。
教室に取り残されたアイツはきっと今頃文句でも言ってるのだろう。
謙杜、強くなったな。
長尾
うわ、俺の彼女可愛い。
みっちー
チュッ
長尾
みっちー
長尾
みっちー
長尾
みっちー
彼の足は速いものの、俺よりも遥かに小さいせいですぐに捕まえることが出来た。
みっちー
ぎゅっ
長尾
みっちー
長尾
みっちー
長尾
みっちー
長尾
みっちー
ホンマに可愛ええなぁ、ちょっとイジワルしただけやのに焦ってさ。
長尾
長尾
ズキューン
はい、俺の彼女優勝。