撮影後、気晴らしにと
暇そうにしていた水野を連れて居酒屋へ行った。
久々の居酒屋だったせいか盛り上がってしまったようで
運転をするえいじ以外のメンバーはすでに酔い潰れていた。
水野
水野はふざけたように
麦茶を片手にケラケラと笑っている。
えいじ
えいじは編集する手を止めると
頭を掻きながらため息をついた。
水野
水野はスマホを取り出し、首を傾げた。
えいじ
えいじは帰る準備をしようと
リュックにパソコンをしまえば メンバーを起こそうと動く。
えいじ
畳に寝転びすやすやと眠っている
そらとりくをの肩を何度も揺するものの
頭がぐらんと動いただけで一向に起きる気配はない。
えいじ
えいじが2人の頭を勢いよく叩くと
そらが瞼をさすりながらぬっと起き上がった。
そら
えいじ
やだやだと駄々をこねるそら達を水野に預け、
机に顔を伏せて1人で眠っているつりめの隣に座る。
えいじ
つりめはえいじの方へゆっくりと顔を向けた。
その顔はいつも飲んでいる時よりも
真っ赤に染まっていた。
えいじ
林檎のように赤い頰を撫でれば
そんな事ない、と小さな掠れた声で呟く。
えいじ
つりめ
そう言ってつりめは眉間にしわを寄せた。
ここの居酒屋は暖房がよく効いているし、
さらに気分が悪くなるのは無理もない。
太郎あげあげ
すると突然、たろあげがやってきた。
学校の帰りだったのか荷物を持ったままだった。
水野
水野
やっと起きたりくをを支えながらも
たろあげに怒りつつボケる水野。
えいじ
えいじ
えいじが荷物を持ちつりめを軽々しく背負う。
すると、えいちゃんかっこい〜なんて言って
水野とたろあげがえいじを茶化す。
えいじ
えいじは鼻で笑うと、つりめの気分が悪くならないように
ゆっくり会計を済ませて、そっと居酒屋を出た。
コメント
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全18話です。長めですが気楽に見てくださいな。