TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

撮影後、気晴らしにと

暇そうにしていた水野を連れて居酒屋へ行った。

久々の居酒屋だったせいか盛り上がってしまったようで

運転をするえいじ以外のメンバーはすでに酔い潰れていた。

水野

いやぁ、これは参りましたねぇ。

水野はふざけたように

麦茶を片手にケラケラと笑っている。

えいじ

笑い事じゃねぇから…

えいじは編集する手を止めると

頭を掻きながらため息をついた。

水野

運ぶのめんどくさいんで、太郎さん呼びません?

水野はスマホを取り出し、首を傾げた。

えいじ

呼んで。

えいじは帰る準備をしようと

リュックにパソコンをしまえば メンバーを起こそうと動く。

えいじ

そら、りっくん、起きろ。

畳に寝転びすやすやと眠っている

そらとりくをの肩を何度も揺するものの

頭がぐらんと動いただけで一向に起きる気配はない。

えいじ

おいハゲ、メガネ。

えいじが2人の頭を勢いよく叩くと

そらが瞼をさすりながらぬっと起き上がった。

そら

いってぇ…なに、もう帰んの?

えいじ

あたりめぇだろ。

やだやだと駄々をこねるそら達を水野に預け、

机に顔を伏せて1人で眠っているつりめの隣に座る。

えいじ

みっくん、みっくん。

つりめはえいじの方へゆっくりと顔を向けた。

その顔はいつも飲んでいる時よりも

真っ赤に染まっていた。

えいじ

飲みすぎなんじゃないの?

林檎のように赤い頰を撫でれば

そんな事ない、と小さな掠れた声で呟く。

えいじ

じゃあ立てんの?

つりめ

むり…動いたら吐きそう…

そう言ってつりめは眉間にしわを寄せた。

ここの居酒屋は暖房がよく効いているし、

さらに気分が悪くなるのは無理もない。

太郎あげあげ

ごめん、おまたせ〜。

すると突然、たろあげがやってきた。

学校の帰りだったのか荷物を持ったままだった。

水野

太郎さん遅いですよ〜!

水野

もう何十年待ったと思ってるんですか〜!

やっと起きたりくをを支えながらも

たろあげに怒りつつボケる水野。

えいじ

悪いけど2人任せてもいい?

えいじ

みっくん外連れてくついでに会計済ませとくし。

えいじが荷物を持ちつりめを軽々しく背負う。

すると、えいちゃんかっこい〜なんて言って

水野とたろあげがえいじを茶化す。

えいじ

うるせぇよ。じゃ、お先に。

えいじは鼻で笑うと、つりめの気分が悪くならないように

ゆっくり会計を済ませて、そっと居酒屋を出た。

loading

この作品はいかがでしたか?

317

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚