主
主
夢
主
夢
主
夢
夢
主
主
主
主
主
夢
主
瑠衣
瑠衣はそう言っていた
梅雨時ずぶ濡れのまま、
部屋の前で泣いていた
夏が始まったばかりというのに
瑠衣はひどく震えていた
そんな話で始まるあの夏の日の記憶だ
瑠衣
瑠衣
瑠衣
瑠衣
瑠衣
瑠衣
そんな瑠衣に俺は言った
仁
財布を持って
ナイフを持って
携帯ゲームもカバンに詰めて
仁
あの写真も
あの日記も
仁
人殺しとダメ人間の瑠衣と俺の旅だ
…そして俺たちは逃げ出した。
この狭い狭いこの世界から。
家族も、クラスの奴らも
何もかも全部捨てて君と二人で
仁
仁
瑠衣
仁
仁
仁
仁
______________________________
瑠衣
そんな嫌な共通点で
オレ達は簡単に信じあってきた
仁の手を握った時
微かな震えも既に無くなっていて、
誰にも縛られないで二人線路の上を歩いた。
金を盗んで、二人で逃げて、
瑠衣
瑠衣
額の汗も、落ちたメガネも、
瑠衣
瑠衣
瑠衣
瑠衣
瑠衣
瑠衣
仁
仁
仁
仁
瑠衣
仁
あてもなく彷徨う蝉の群れに
水も無くなり揺れ出す視界に
迫り狂う鬼たちの怒号に
バカみたいにはしゃぎあい、
ふと瑠衣はナイフを取った。
瑠衣
瑠衣
瑠衣
瑠衣
瑠衣
…そして瑠衣は首を切った
まるで何かの映画のワンシーンだ
白昼夢を見ている気がした
警察
警察
仁
気づけば俺は捕まっていて
瑠衣がどこにも見つからなくって
瑠衣だけがどこにもいなくって…
そして時は過ぎていった
ただ暑い暑い日が過ぎてった
家族もクラスの奴らもいるのに
なぜか瑠衣だけはどこにもいない…
あの夏の日を思い出す
俺は今も今でも歌っている
瑠衣をずっと探している
瑠衣に言いたいことがある__
九月の終わりにくしゃみして
六月の匂いを繰り返す。
瑠衣の笑顔は、
瑠衣の無邪気さは、
頭の中を飽和している
仁
仁
仁
仁
仁
仁
主
主
仁
瑠衣
夢
夢
夢
主
夢
主
主
仁
瑠衣
夢
主
夢
主
瑠衣
仁
夢
主
主
主
主
主
夢
夢
仁
仁
瑠衣
瑠衣
盛大フラグw
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