町中にウォンウォンと排気音が鳴る
まるで助けを求めるみたいに 。
ほ の か
怖いよ ッ
黙ってぎゅっと手を握ってくれるイザナ
私もぎゅっと手を握って
ほ の か
最後かもしれないから言うね
い ざ な
最後にさせね − よ
ふふと苦笑いをする
ほ の か
大好きだよ 、イザナ
い ざ な
俺も好き
絶対守ってみせる
後悔なのかちょっとだけ大人っぽくなるイザナ
い ざ な
天竺はこの先いよいよ一つ上のステップに行く
い ざ な
東京中の不良を抱えて大人の闇社会を売る
そう言い切ったイザナはなんだか寂しそうだった。
私がイザナの拠り所にならないと _
そこで意識は途切れた
今繰り返されるのは親に虐待される毎日のところ
ほ の か
いたい 、いたいよ ッ " ッ
毎日私の悲鳴で苦情が来る事もあった
だから昔から人間が嫌いだった
関わったらめんどくさい事は全部見逃している人間が嫌い
ほ の か
たすけて 、
いくら叫んでも
全然助けてくれない
そんな人が憎たらしかった
どうせあの人達は親からの愛情を沢山受けて育ったんだろうなって思うと羨ましかったからだ
そんな私は我慢の限界で素足で家を出たんだ。
久しぶりに新鮮な空気を吸った
?
オマエ名前
ほ の か
へ