廻
める
める
物扱いされているのに気付かなかったのか。
声を弾ませて、名前を聞いてきた。
廻
める
そう言って“それ”は にかっと笑った。
やはり、自分の立場が分かっていないのだろうか。
める
める
める
組む相手の名前すら伝えられてない上に、
仕事の内容も1mmも伝えられていなかったらしい。
廻
廻
める
める
寝ているだけなんて、そんなことはある訳が無い。
既にその男は息絶えている。
万が一事実を伝えて、逃げられても困る。
一応、「寝不足の人を良い眠りにつかせてあげるお仕事」と説明しておいた。
正直、我ながら意味が分からない。
ただ、幸いにも“それ”は頭が良い方では無かったので
める
と、すんなり納得してくれた。
廻
めると組んでから、もう2,3ヶ月程が経つ。
思い返してみると、よくめるは今まで死ななかったな、と思う。
廻
仲良くなったという訳ではないが、念の為に連絡先を交換しておいた。
廻
…仲良くなったという訳ではないが。
今日は、街から少し離れた所での仕事がある。
いつもは各自その場所の近くに行って待ち合わせるのだが、
今回は遠めの場所なので、 少し危険なのも兼ねて2人で向かうことにした。
廻
める
めるがこちらを目掛けて猪のように走ってくる。
廻
める
廻
廻
少し呆れながらめるの手を引く。
める
めるは相変わらずの声量で返事をする。
正直、少し耳が痛い。
足を進めるにつれて、車の音や人の話し声等が大きくなっていく。
廻
める
人混みに揉まれながら歩いていくと、交差点に出た。
廻
廻
廻
隣にいためるが見当たらない。
少し焦り気味に周りを見渡すと、全く反対の所にめるが居た。
廻
める
少し大きめの声で呼ぶと、笑いながらこちらへ走ってきた。
廻
廻
ドンッ
廻
トラックの急ブレーキ音と周りの悲鳴が耳をつんざく。
歩行者信号は確かに青だった。
廻
廻
死んだ?
めるが?
いや、元々はこうなる運命だったんだ
めるは私の仕事で、囮か盾かに使う為にどこかから連れ出されてきた。
そう考えれば、別に
めるは元々死ぬ事が決まっていたようなもので
ええと
だから…
廻
なんでこんなに悲しいんだ?
廻
廻
?
廻
夢だとしたら、妙にリアルすぎる
廻
恐る恐る携帯を開き日付を確認した。
廻
廻
とりあえず
ついさっき見たものが実際に起こったことではないと分かり、安心した。
廻
なんだろう、どっと疲れたような気がする。
廻
廻
コメント
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久しぶりのぷりん様の創作助かる もうかしてのもしかしてだけど、めるちゃんと廻さんってうごピクの方たち…?()
助けられるまで永遠に続く…?←は?