夏樹と、私はお隣さん
同姓同名ってことで仲良くなった。
小さい頃は夏樹のことが大好きで
たまに泊まって一緒に寝たりもした
今も……好きなんだけど
夏樹からは、「好き」
のたった二文字を聞いたことがない
だから、付き合うなんて
夢のまた夢だと思っていた……。
佐々木陸
木城さん……ちょっといいかな?

木城菜月
はい?

木城菜月
(あれ?確か陸君は彼女がいたはず……)

木城菜月
(いやいや!告白とは限らないからね!)

楠木遥
あの、夏樹くん

木城夏樹
ん?

楠木遥
ちょっとついてきてくれない?

木城夏樹
ん、おっけ

木城夏樹
(あれ?こいつ彼氏いたような……)

木城菜月
あ…!

木城菜月
(夏樹だ!あ……れ?同じクラスの楠木さんといる……)

佐々木陸
どうしたの?

木城菜月
う、ううん、なんでも

木城夏樹
(あ、菜月じゃん。)

木城夏樹
え……

木城夏樹
なんで陸といんの

楠木遥
ん?なんか言った?

木城夏樹
あ、いやなんでも

楠木遥
そう?

木城菜月
陸くんどこ行くの?

佐々木陸
あ、ごめんここら辺でいいや

佐々木陸
あのね、俺

木城菜月
うん?

佐々木陸
ずっと気になってて

木城菜月
うん

佐々木陸
遥と何回も話したんだけど

木城菜月
うん

佐々木陸
夏樹くんって木城さんの事好きだよね?

木城菜月
ブハッ!ゲホゴホ

佐々木陸
だ、大丈夫?

木城菜月
な、なんて?

佐々木陸
いや、だから夏樹くん木城さんの事好きだよね?って

木城菜月
な、そんなわけないって

佐々木陸
そうかなー?

佐々木陸
顔もいいし、頭もまあまあ
スポーツ万能

佐々木陸
こんなすごい人いないし

佐々木陸
木城さんの前で見せる笑顔が1番
夏樹くんの中で輝いてると思うんだ

木城菜月
そ、そうなの?

佐々木陸
うん、そもそもほかの人の前で笑わないし

木城菜月
そう言われれば……

佐々木陸
まあ、それだけ
また後で色々聞くかも!
バイバイー!

木城菜月
あ、はーい

この会話と全く同じ時間
夏樹と遥は似たような話をしていた
楠木遥
ここら辺でいいかっと

木城夏樹
なに?

楠木遥
あ、唐突だけど
木城さんってあ、女の方ね?

木城夏樹
おう

楠木遥
夏樹くんのこと絶対好きだよね

木城夏樹
ブハッ!ゲホゴホ

楠木遥
だ、大丈夫?

木城夏樹
っなわけ

楠木遥
そう?だって前聞いたんだよね
木城さんの友達に

木城夏樹
え?なんて?

楠木遥
なっちゃん(菜月)って夏樹のこと好きだよね
だって、夏樹と喋ってる時めっちゃキラキラしてるもんね

楠木遥
って

木城夏樹
なわけねーって

楠木遥
ふーん、そっか
じゃ、また色々聞くかも
バイバイー!

木城夏樹
お、おう

佐々木陸
遥ー!どうだった?

楠木遥
あ、なんかね夏樹くん聞いたら吹いた

佐々木陸
え、まじ、こっちも

楠木遥
両思いじゃね?

佐々木陸
え、じゃあさ同時に屋上に呼び出して
4人で話せば行けるんじゃね?

楠木遥
くっついて欲しいよね早く

佐々木陸
それな

楠木遥
なんか見てるとうずうずしちゃうよね

佐々木陸
いや、それはわかんないわ

楠木遥
もうっ!

佐々木陸
ちゅ、これで許せ

楠木遥
しょうがないな!

木城菜月
夏樹ー!夏樹!ねぇ!夏樹!

木城夏樹
なんだよ
うるせぇよwww

木城菜月
一緒に帰ろっ!

木城夏樹
おう

木城菜月
あ、そう言えば夏樹今日

木城夏樹
ん?

木城菜月
あ、いやなんでもない

木城菜月
(きっと告白されて付き合ったんだろうな……)

木城夏樹
(やっぱ、こいつに限って俺のこと好きなわけねーよな)

木城夏樹
(俺は、超好きなのに……)

次の日
それぞれ、遥と陸に
放課後屋上に来て欲しいと言われた
もちろんそれをお互いに言ってはいない。
楠木遥
夏樹くんじゃあ、行こっか

木城夏樹
おう

佐々木陸
木城さんいこ

木城菜月
うん

木城夏樹
ねぇ、なんでさっきから話さねーの?

楠木遥
まだみんな集まってないから

木城夏樹
は?みんな?!

佐々木陸
おまたせー!

木城菜月
え!夏樹?!

木城夏樹
は?菜月?!

楠木遥
あー、ごめんごめん
言ったら来ないと思って

佐々木陸
とりあえず座ろーぜ

木城菜月
うん

木城夏樹
それで?

楠木遥
あ、そうそう
前、お互いに話されたことは覚えてる?

木城菜月
前って……

佐々木陸
そう、木城さんが俺
夏樹くんが遥に話された

木城夏樹
覚えてる

楠木遥
実はどっちも、内容は同じなんだよね

木城菜月
え?

木城夏樹
は?

木城菜月
それって?

佐々木陸
だから、夏樹くんには菜月さん絶対君のこと好きだよって
で、木城さんには夏樹くん絶対君のこと好きだよって

木城菜月
なんで?

木城夏樹
そうだよ、何でそんなこと

楠木遥
だって思っちゃったなんか、わかんないけど

木城夏樹
なにそれ

楠木遥
木城さんたち見てるといつもなんかムズムズしてきて
早く付き合わないかなって思って
そしてなんかどっちも勇気出さないから
ついには言っちゃったよ!

佐々木陸
そうだよ、ここでお互いの気持ちいっちゃお
素直にね!

木城夏樹
お、俺から言うよ

木城菜月
夏樹……

木城夏樹
俺は仲良くなったその瞬間から菜月が好きだった

木城夏樹
一緒に寝た時もお前が夏樹大好き!って言った時も
全部が嬉しかった

木城夏樹
でも、お前が一緒に帰ろっ!って言うたびに
なんかだんだん気を使って
一緒に帰ってくれてんのかなって思うになった

木城夏樹
だから、告白して振られて
気まずくなって一緒に帰ろっ!って言ってくれなくて
喋れなくなるのが……怖かったんだよ

木城夏樹
でも、もうそう言うの入らないって思えた

木城夏樹
ちゃんと告白して、お前の気持ちをしれたらそれでいいって
思ったからもう、言うね

木城菜月
うん……

木城夏樹
ずっと好きでした
一目惚れって言っても信じてくんないだろうけど
一目惚れでした
俺と付き合ってください

木城菜月
私も、言っていい?

楠木遥
うん、言っちゃって

木城菜月
私は、夏樹がほかの女子とも喋るようになって

木城菜月
最初は嬉しいけど、そのどこか片隅に
なんかチクチクするものがあったの

木城菜月
次第に、だんだん強くなってきて
夏樹がほかの女子と喋ってるだけで
笑ってないのに喋ってるだけなのに

木城菜月
勝手に嫉妬して辛くなってた

木城菜月
夏樹が遠くに行っちゃう気がして
告白したら嫌われるって
今の関係が続けられないって
しんぱいしてたんだ

木城菜月
でも、夏樹が私のこと好きって
今初めて言ってくれて本当に嬉しいよ

木城菜月
こんな、私でよければお願いします

木城夏樹
カァ~/////

木城菜月
夏樹顔赤いよ

木城夏樹
うるせぇ

木城夏樹
あれ?あいつらは?

木城菜月
あれ?いない?え、すごい

木城夏樹
じゃあいいな
丁度いい

木城菜月
え?

木城菜月
ちょっ!夏樹

木城夏樹
充電中♡

木城菜月
恥ずかしいよ……

木城夏樹
菜月?上向いて?

木城菜月
ん?

木城夏樹
ちゅ♡

木城菜月
カァ~/////

木城夏樹
へへっ(*^^*)
(可愛すぎかよっ/////)

木城菜月
夏樹……

木城夏樹
ん?

木城菜月
大好き!ちゅ♡

木城夏樹
っおい!不意打ちやめろっ!

木城菜月
あー!夏樹かわいいー!

木城夏樹
ばーか、お前の方が可愛いよ

ゆら
読んで頂き誠にありがとうございます!m(*_ _)m

ゆら
長いお話ですが、何とか、どうしても
1話にまとめたくて

ゆら
2話に分けようと思ったんですけどねぇー
続きを出すのを忘れてしまうと思ってしまってwww

ゆら
忘れてたら嫌だと思いまして
1話にまとめさせていただきました!

ゆら
♡たくさんお願いします!
バイバイー!
