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友達なら、ずっと一緒だよね

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友達なら、ずっと一緒だよね

第1話 - 友達なら、ずっと一緒だよね第1話

325

2020年10月27日

#ホラー

#いじめ

#ストーカー

鉄男M

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325

鉄男M

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友達なら、ずっと一緒だよね
#1 友達なら、ずっと一緒だよね第1話 / 鉄男M

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ミキ

またこんなものが…

ミキ

（机の上に花瓶が置いてある）

ミキ

うぅ…朝から憂鬱だよ

ミキ

（私のクラスでは）

ミキ

（イジメが横行している）

マユミ

フフ…どうしたの、ミキ

ミキ

…なんでもないから大丈夫

マユミ

そう、何かあったら言ってね

ミキ

（よく言うよ）

ミキ

（マユミが犯人なのは）

ミキ

（みんな知ってるんだから）

ミキ

はぁ…誰か解決してくれないかな

ミキ

（そんなこと無理だって分かってる）

ミキ

（マユミは大人にいい顔をしてるし）

ミキ

（証拠も残さない）

ミキ

（イジメがあるって分かっても）

ミキ

（先生では犯人を見つけられない）

そう考えていた時だ

教室に先生たちが入ってくる

ミキ

（あれ…今日って何かあったっけ）

クラスがざわつく中

校長が話を始める

校長先生

みなさんにお知らせします

校長先生

このクラスの先生ですが

校長先生

辞められることになりました

男子生徒

急じゃないですか！？

校長先生

それほどの理由があったのです

校長先生

皆さんならなぜか分かると思います

ミキ

（私達には分かるって…どういうこと）

ミキ

（…もしかして）

校長先生

このクラスではいじめが起きている

校長先生

先生はそう言っていました

校長先生

それと同時に

校長先生

自分では解決できない

校長先生

だから首にしてくれ…と

ミキ

…今から犯人捜しをするんですか？

ミキ

（このいじめが終わってくれる…？）

ミキ

（信じてもいいの…かな）

校長先生

すぐに調べたいと考えています

校長先生

ただ時間がかかってしまうので

校長先生

少しだけ待ってもらいたいです

マユミ

…その間の授業はどうするんです

校長先生

その通りです…ヒロヤス先生！

廊下から見たことない先生が現れる

校長先生

この人はヒロヤス先生

校長先生

あなたたちの新しい先生となります

ヒロヤス

やぁみんな。初めまして

ヒロヤス

ヒロヤス先生って呼んでくれ！

マユミ

暑苦し…

ヒロヤス

はは！それが僕の良いところだからね

校長先生

皆さんも新しい環境で

校長先生

混乱するかもしれませんが

校長先生

よろしくお願いします！

そうして、ヒロヤスを残し

他の先生は出て行ってしまう

ヒロヤス

…さて！改めて自己紹介だ

ヒロヤス

僕の名前はヒロヤス

ヒロヤス

担当教科は国語だよ！

マユミ

あの…先生の苗字ってなんですか

ヒロヤス

それは秘密だよ

マユミ

はぁ？何言ってるんです

ヒロヤス

だって、苗字を教えたら

ヒロヤス

そっちで僕のことを呼ぶでしょ

マユミ

それはまぁ…先生ですし

ミキ

（…マユミに同意はしたくないけど）

ミキ

（確かに名前呼びなんてしたくない）

クラス全員も同じ考えのようだった

ヒロヤス

うーん…しょうがない

ヒロヤス

僕の考えをみんなにも話してあげる

ヒロヤス

そうしたらわかってくれるはず

ヒロヤス

僕の夢はね…

ヒロヤス

クラスが1つになること！

ヒロヤス

みんな仲良しの方がいいよね！

マユミ

…ウザ

ヒロヤス

ウザいって…ひどいなぁ

ヒロヤス

ただね、絶対に達成してみせるよ

ミキ

（…これ以上マユミを怒らせないで）

ミキ

（そんなこと、できるはずないよ）

ミキ

（うわ…マユミが貧乏ゆすりしてる）

ミキ

（明日が、怖い…）

ヒロヤス

それじゃ、よろしく！

放課後

ドサッ

ミキ

うっ…やめて…

マユミ

新しい先生が来てよかったねぇ…

マユミ

いじめを無くすってさ

ミキ

マユミには、みんな逆らえないから

ミキ

大丈夫だよ…

マユミ

当たり前でしょ

マユミ

単純にイラついてるのよ

マユミ

だからもうちょっと殴らせなさい

マユミが手を振り上げる

その時だった

ヒロヤス

おい！何やってるんだ！

ミキ

先生…？

ヒロヤス

おいおい…先生、じゃないだろ？

ヒロヤス

ヒロヤス先生って呼ぶ

ヒロヤス

朝約束したじゃないか！

ヒロヤスがほかの先生と共にやってくる

ヒロヤス

だからマユミ、その手を下ろすんだ

マユミ

どうして…ばれたのよ

ヒロヤス

いじめをよく思ってない人は

ヒロヤス

キミが思う以上にいるんだよ

ヒロヤス

ミキがいじめられていたんだね

ヒロヤス

…よく言ってくれた

ミキ

先生…

ヒロヤス

これからは先生が守ってあげるね！

ミキ

（ここまでやってくれる人なんて）

ミキ

（誰もいなかった…）

ヒロヤス

僕はこのクラスから

ヒロヤス

いじめをなくしたいんだ

ヒロヤス

キミだけじゃないはずだろ

ヒロヤス

いじめられている人は…

ミキ

…そう、です

ヒロヤス

いじめられていたキミだからこそ

ヒロヤス

お願いしたいことがあるんだ

ミキ

私、なんでもやります！

ヒロヤス

…ありがとう

ヒロヤス

恐らく明日からいじめはなくなる

ヒロヤス

捕まるってことが分かったから

ヒロヤス

いじめっ子たちも動かないと思う

ヒロヤス

だけど、少し経ったら…

ミキ

また動き出す…ってことですよね

ヒロヤス

そう…ミキにお願いしたいのは

ヒロヤス

イジメが起きそうな雰囲気が生まれたら

ヒロヤス

僕にこっそり教えてほしいんだ

ミキ

もちろんです！

ミキ

（なんだって手伝いたい）

ミキ

（だって、私を助けてくれたんだから）

数週間後

ミキ

（この数週間私は先生に言われた通り）

ミキ

（全部先生に報告していた）

ミキ

（おかげでいじめが無くなっていく）

ミキ

（そして、私の周りでも）

ミキ

（少しずつ変化が生まれてきた）

マミ

その…今までごめん！

ミキ

（私がいじめられる前の友達）

ミキ

（マユミに目を付けられてから）

ミキ

（離れていったマミだけど）

ミキ

（こうして話しかけてくれたのだ）

ミキ

うん…いいよ

ミキ

私だって、同じ立場だったら

ミキ

マミと同じことしちゃう…

ミキ

お互い様ってこと

マミ

ミキ…ありがとう！

ミキ

それじゃあ仲直りの記念に

ミキ

今度の休みにでも一緒に遊ぼう？

ミキ

…それでこの話はおしまい

ミキ

（久しぶりの友達とのお出かけ）

ミキ

（そうなるはずだった…）

ガシッ！

肩を捕まれる

ヒロヤス

それは僕も一緒に行っていいよね！

ミキ

（先生に声をかけられるまでは）