もう一歩

ずっと思ってた

「好き」という気持ちなんて絶対いらないって

好きになって一体なんになるのだろうか

「好き」という気持ちなんて

自分を悩ませる嫌なものでしょ

、、って勝手に思ってた

でも「好き」って

案外良いもの、、、かも。

岩田真歩、ただ今一軍グループの話を盗み聞き中

うるせぇよ。少し黙れっつうの

そんな意味を込めながら一軍を睨んだ

そして、盗み聞きをやめた

この女子ら絶対高橋のこと好きじゃん

バレバレなんだけど、

え、、なに、ぶりっ子？

最低じゃん

そう思ったら、なんかもうどうでも良くなっちゃって

本の世界に足を踏み入れた

、、でも中々本に集中出来なくて

私は高橋のことについて考えた

この時の私は知らなかった

絶対は絶対にないって

ただ今私は、教室までバカでかい段ボール3箱持ってけと担任に言われ、最大級にムカついている

あ〜もう、、、

誰か…

げ。

そう言ってすっと段ボールの山が私の前から消えた

あ、ヤバ

私、クラスの中では大人しいを演じてたのに

これは、、バッチリ広まるな

終わりを感じてた私を見て高橋くんは笑った

何こいつ。女ったらし？

悔しいけど確かに言う通り

私には友達がいない。

そう言って手を伸ばしてきた

頭に手が置かれ、ポンポンされた

ちょっと私ヤバいかも。

「好き」って嫌なのに

「好き」が心の中で出来たかも、