僕らはまた一緒に歩む

最初の頃はあんなに怖いと思っていた敵たちも今はもう平気だ。

この仕事もだいぶ慣れてきたなと、感傷に浸る。

今では紗都実さんまで、とはいかないけれど戦力になれるくらいにはなった…と思う

ただ…2年間ずっと苦手なことがある。

それは、銃の打ち方だ。

僕たちはターゲットを殺してはいけないため、基本的に武器は使わない。

けど、しっかりと使いこなせる保証があれば武器の使用を許される。

紗都実さんはすごく上手だからなーくんから発砲許可を得てるけど僕は何回 やってもできない。

この前だって…

バンッ………

その時もまた、的と全然違うところに打ってしまった。

毎回毎回どんなに酷い打ち方をしても紗都実さんは根気強く教えてくれる。

あんなことがあってから、僕は毎日訓練所に通って必死に練習した。

でも、手が震えて余計に打てなくなってしまった。

何を言い出すのかと思っていたら急にお姫様抱っこをされた。

僕はこの体勢が苦手だ。

必然的に紗都実さんと密着することになるし、顔が近くてドキドキするから、

でも、それにしてもなかなか降ろしてくれないから紗都実さんの方を見ると、真剣な眼差しでこちらを見つめていた。

ちょっと来いって言われた後に連れていかれたのは、紗都実さんの家だった。

そして今僕は、紗都実さんのベッドに押し倒されている。

い、いや、どういう状況！？

紗都実さんは無言で僕の服を脱がし始めた。

今、そんな雰囲気じゃなかったよねぇ！？

僕の抵抗も虚しく、とうとう薄いTシャツとパンツ一枚になってしまった。

流石にこれ以上はいけないと思い暴れると、紗都実さんの細長い指が僕の 下腹部を掠めた

紗都実さんが驚いた顔で僕の方を見ている。

変な声出しちゃったし絶対気持ち悪いって思われたよね、？

嫌われた、？ そんなの嫌だ

でも、元はと言えば紗都実さんが急に脱がせてきたことが悪いじゃん、

不安や怒りのようなぐちゃぐちゃとした感情になって涙が溢れた。

すると、紗都実さんが焦ったように口を開いた。

ちょっとだけ期待してたなんて……

僕ばっかり期待してバッカみたい…

片思いって辛いな、、、