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rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 兄弟パロ注意⚠️
rara🎼
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1 六奏学園、はじまりの朝
朝の六奏学園は、まるで映画のワンシーンのようだった。
整えられた石畳の校門前。
季節の花が咲く並木道には、上品な制服に身を包んだ生徒たちが列をなして登校している。
その中でも、圧倒的な存在感を放つ三人の姿があった。
長男・らん。
次男・みこと。
そして三男・こさめ。
名門の正当な血を引く兄弟であり、顔立ちも品もずば抜けていた。
もぶ
もぶ
もぶ
もぶ
門をくぐった瞬間、さざ波のように人だかりと声が押し寄せる。
けれど三人は慣れたように軽く会釈を返し、そのまま黙って昇降口へと歩いていく。
みこと
みこと
みことが笑いながららんを肘でつつく。
らん
らん
らんは苦笑しながら二人を見る。
こさめ
みこと
みこと
こさめ
こさめ
こさめはいたずらっぽく笑いながら、制服の袖をくるくると指で遊ばせた。
そんな三人の間には、どこか自然な空気が流れていた。
兄弟であり、同じ屋敷で暮らし、同じ学園で学ぶ────
その結び付きは、言葉にせずとも固い。
それぞれの教室に入り、ホームルームが始まるまでの時間。
こさめは自分の席に座るなり、隣の女子に小さく笑いかけた。
こさめ
もぶ
相手の頬が一気に赤く染まる。
こさめは深追いすることなく、手帳を開いて予定を確認する。
────今朝、なつくんが言ってたのって、今日の数学の時間だったかな
ふとなつの顔が脳裏に浮かぶが、こさめはすぐに視線をノートに落とした。
一方その頃、別の教室。
らんは自席で教科書を取り出していた。
その斜め前には、濃い紫髪で襟足が白のウルフカットの男子生徒────
いるまが座っている。
らん
いるま
ペンを放り投げるでもなく、丁寧に差し出す。
いるまは誰にでもああいう態度だが、らんにだけは少し違って見える。
らん
いるま
らん
いるま
らん
いるま
らん
らんの声に、いるまが一瞬だけ、笑うように口角を僅かに上げた。
放課後のチャイムが鳴ると、あちらこちらで歓声や部活の集合の声が聞こえた。
みこと
もぶ
みことは廊下でクラスメイトと別れ、階段を降りようとしていると、角の先から声をかけられた。
すち
みこと
みこと
すち
すち
すちは制服のネクタイを緩めながら、みことの横に並ぶ。
屋敷では見せない、ちょっとだけ“普通の男子高校生”の顔。
すち
みこと
すち
すち
みこと
みこと
みことが笑うと、すちも目を細めた。
屋上では、らんといるまが二人きりで立っていた。
風が制服の裾を揺らし、沈みかけた陽がふたりの影を長く伸ばしている。
らん
らんがぽつりと呟いた。
いるま
いるま
らん
らん
いるま
らん
らん
いるまはしばらく黙っていたが、やがて小さく言った。
いるま
いるま
らんは振り返って、いるまの目を真っ直ぐに見た。
答えはなかった。
けれど、その静かな視線が、全てを物語っていた。
放課後、正門前。
こさめは制服の袖を引きながら、リムジンの方へ歩いていた。
そのすぐ側に、なつが立っている。
こさめ
なつ
なつ
こさめ
こさめがなつのネクタイを軽く引っ張ると、なつはバランスを崩しかける。
だが、すぐに体制を戻し、目を伏せたまま答えた。
なつ
なつ
こさめ
リムジンの中。
三兄弟は並んで座りながら、それぞれ窓の外を眺めていた。
みこと
みことが不意に提案すると、
こさめ
こさめ
らん
らん
車窓の景色が、静かに流れていく。
六奏学園の中で、少しずつ近づいている心と心。
恋より先に、忠誠がある。
その意味を、この日々の中で彼らは知っていくのだった。
第1話・了
rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡20
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コメント
2件
今回も最高でした! らら様って言葉で雰囲気を伝えれるのすごいですね! ♡1090押させていただきました!