じゃぱぱ
ゆあん
腕を引かれるまま移動したのは 空き教室のひとつ。 だがそんな先生の表情は 何故か曇っていて。
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん 俺以外見ないんじゃねぇーのかよ、
じゃぱぱ
じゃぱぱ
大きな圧に詰め寄られ、 俺はそう弱々しく対抗する。 先生が告白されてたから やり返しつのつもりで あの店入ったなんて…、 言ったら嫌われるかな。
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
仕込み?急な展開についていけない。 先生曰くあの告白のみは仕込みで 場をわかせるための催しだったようだ。
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
頑張った? 先生が珍しく少し気恥しそうに しながら発したこの言葉。 この場合良い場合にも悪い意味にも なりうる所為で余計に不安が募る。
……大丈夫だよね、?
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
盛り上げ役をサボって 外に出ていたことを告白すると 叱りよりも目に見えて落胆した先生。 いまいちよく分からないのだが 肝心な言葉を聞けていないので 今はそちらが気になって しょうがない訳で。
じゃぱぱ
ゆあん
なんて言ったんですか、告白の返事。
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
この言葉が聞けた瞬間 前肢に張りつめていた緊張が 解け脱力するのを感じる。
それだけじゃない。 先生の当たり前のように言った ''もちろん''という台詞が 何よりも嬉しかった。
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
今日は本当に感情の上下が激しい。 明日一日回れないって、 …それじゃあもう回れないじゃん。
今の時刻は午後5時を過ぎた頃。 一日目の終了時間はもうすぐなので 今日なあまり回れないとなると… 明日一日も回れない為にもう時間が無い。
じゃぱぱ
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
訳も分からぬまま返事をしたのだが、 これはお誘い…であってるよな?
放課後も先生と入れるという事だろうか。 ……それは凄く嬉しい。 明日回れない分、今日沢山先生と居よう。
取り敢えず文化祭終了まで約1時間ほど。 適当に時間を潰そうとたっつん達を 探しに教室を出た。
たっつん
じゃぱぱ
たっつん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
たっつん
じゃぱぱ
たっつん
じゃぱぱ
こちらへ耳を傾けずにうり達の方へと 向かっていくたっつん。 さっきのゆあん先生もだけど なんかあったの? 損したってどういうこと…。
考えても一向に分からないが 都合の悪いことではなさそうだったので 取り敢えず以降は考えないよう努めた。
じゃぱぱ
結局、全然無理だった。
悪いことじゃないもしても やっぱり一度気になるとどうしても 気になってしょうがなくて。
それにやっぱり、ゆあん先生に会いたい。
今まであっという間似すぎていたはずの 1時間だがゆあん先生に会えない この1時間はとてつもなく 先が長いように感じた。
じゃぱぱ
クラスメイト
クラスメイト
じゃぱぱ (…………あ、うちのクラス、…)
クラスメイト ねぇゆあん先生って____いたの?!
クラスメイト 初耳なんですけど!
じゃぱぱ
思わぬ会話につい動かしていた 脚を止めた。 最後までしっかり聞き取れなかった ものの確実に聞こえてきたのは ゆあん先生というワードだったからだ。
ここは自分のクラスの目の前 ちょうど告白ステージの司会などを終え 休憩に入っていたところなんだろう。 何人かのクラスメイトの 話し声がしていた。
じゃぱぱ
クラスメイト
じゃぱぱ
クラスメイト
じゃぱぱ
クラスメイト
じゃぱぱ
反射的に教室の中に入ると やはり今の話題は先程の告白ステージでの ゆあん先生の話題だった。
けどやっぱり、どういうこと? 皆が口を揃えて言う、何か。 …さっきの先輩が企画していた メイド喫茶に来客していた人達の 話題と同じことを指しているのだろうか。 ……だけど、そうすると感想が合わない。 向こうはキュンキュンしたとか 凄かったとか言ってたのに こっちはショックって。 一体どっちなんだ。
……ただ少なくとも何組もあった 告白の中でどちらも大きく話題に出ているのはゆあん先生の時のこと。
……ゆあん先生、何か言ったの? 告白を断ったとは言っても 何かしらあったのかな。 ゆあん先生の事が大好きな このクラスメイトが ショックを受けるような何かを。
…………はぁ〜
逃げないで、聞いとけばよかった、
じゃぱぱ
クラスメイト
じゃぱぱ
クラスメイト
じゃぱぱ
クラスメイト
じゃぱぱ
後悔の念に駆られていたので まさか見れるとは思っていなく 食いつくようにその譲ってくれた ビデオを見つめる。
…だけど正直、いや予感しかしない。 俺はどっちかって言ったら このクラスメイトと同じ立場。 ……じゃあ絶対俺もショック受けることに なるじゃんか。
どうか何事もなく 大丈夫でありますように。
じゃぱぱ (…………よし、)
一度深呼吸をして覚悟を決めたあと 恐怖半分興味半分の謎に そわそわした気持ちで ゆあん先生の告白シーンまで 再生バーを動かした。
クラスメイト
クラスメイト
溢れ出した1時間ほど前の体育館の様子。 …ここまでは知ってる。 この時点でゆあん先生がステージ上に いて俺が勝手に嫉妬して 丁度体育館を出る前の辺りの出来事だ。
だけどこの先は、知らない。
生徒
ゆあん
生徒
じゃぱぱ
見事な少女漫画ばりの展開に 会場は大盛り上がり。 この瞬間を見たくなくて 逃げたはずだったんだけど 今重要なのはここでは無い。 この、後だ。
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
生徒
クラスメイト
クラスメイト
まさに、開いた口が塞がらない。 ゆあん先生から聞こえたのは 「好きな人かいる」という言葉で。 生徒から先生への告白。 断ることは概ね予想出来ていた であろうがそこからまさかの 展開に観客含め生徒達は 皆大きな衝撃を受けたようだった。
そしてそれはもちろん、 俺も例外では無い。
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
ゆあん
じゃぱぱ
これは、期待してもいいのかな。
ゆあん
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
''ずっと一緒にいたい。''
これを聞いた途端体の底から 全身の血が吹き上がるような 感情が追い寄せてきた。
そしてこの時点でおそらく この告白ステージ一番の盛り上がり。 先生の恋愛事情は生徒もみんな 気になるところなのだろう。 まあまさかその相手が生徒だとは 誰も思っていないのだろうが。
……いやてか、そんなことよりも。
なにこれ、なにこれ。
こんなん、聞いてない。
クラスメイト
クラスメイト
じゃぱぱ
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
じゃぱぱ
クラスメイト
クラスメイト
じゃぱぱ
クラスメイト
クラスメイト
教室を飛び出て保健室ではなく 空き教室へと走る。
今にも心臓が爆発しそうなくらいに 音を立てている。 顔も今までで1番と言っていいほど 顔真っ赤になっているはずだ。
だって、あんなん言ってた なんて知らなかった。
────────────
ゆあん
────────────
ここに来て先程先生が言っていた事を 思い出す。
もしかして、これの事だったのかな。
そりゃあもちろんあのステージで 俺への本気の告白なんてしたい と思ってくれていたとしても 出来る訳が無い。
……だから先生はあの場で出来る 精一杯を最大限の伝え方をして 見せてくれたのだろうか。 …あれだけ俺が望んだから。
じゃぱぱ
好きな人にされる事が こんなにも幸せなんて。
ガラッ
たっつん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
たっつん
じゃぱぱ
じゃぱぱ
たっつん
たっつん
じゃぱぱ
たっつん
たっつん
じゃぱぱ
正直こうして話せる存在が いるのはとても嬉しい。
ここから放課後になるまでの約1時間 抑えきれない喜びを混じえた惚気話を たっつん達は呆れながらも 全て聞いてくれたのだった。
コメント
8件
あゆさんのこのお話が大好きで(🍗くんが年上という設定にやられました…)何度か読み返していました。 更新していただき嬉しいです、ありがとございます☺️
学パロ書くのうますぎです
やっぱり最高🤤