コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
話があると言われ、燐に会っていた。
初めて燐に会った日から、隆の様子が変だったのは杞憂だろうか。
しかし、燐とは話をすればするほど隆のことをよく知っていた。
怪しい人ではなさそうだった。
燐
あれは高校2年生の秋。
その日は具合が悪くかった。
バイトの掛け持ちで寝不足が続き、頭痛と耳鳴りが激しかった。
燐
燐
ふらつき、ホームから落ちそうになった時だった。
誰かに支えられた。
大陽
大陽
燐
燐
大陽
大陽
大陽
大陽
燐
言われるがままにベンチに腰をかけた。
彼が自分の顔を覗いた時、ふわりといい匂いがした。
俺を掴んだ手は温かかった。
茶髪で白い肌、茶色の目は心配そうにこちらを覗いていた。
思えば、あの瞬間から ''恋'' に落ちていたのかもしれない。
大陽
大陽
大陽
大陽
大陽
燐
燐
燐
大陽
大陽
燐
大陽
大陽
大陽
大陽
大陽
大陽
大陽
大陽
燐
大陽
大陽
大陽
大陽
大陽
大陽
燐
大陽
大陽
大陽
燐
大陽
大陽
大陽
大陽
大陽
大陽
燐
大陽
大陽
大陽
大陽
燐
燐
大陽
大陽
大陽
大陽
大陽
燐
燐
ポロポロと涙が落ちた。
まるで春の暖かい木もれ陽に包まれたような気分になった。
どれくらい泣いたのだろう。
その間、彼は何も言わずにただ隣にいてくれた。
そして別れ際、彼はプレゼントがあると言って、俺に四葉のクローバーを手渡した。
そして彼はどこかへ去った。
そんな彼の背中を、腫れた目でずっと見ていた。
ピピピピピピピピ
やかましく目覚まし時計が朝を告げる。
カーテンが少し開いた窓からは日光が真っ直ぐ差している。
日曜の日差しは、どこかゆったりとしているように感じる。
まだ眠たい目を擦り、起き上がる。
大陽
隣を見ると、愛おしい彼がまだ朝を知らずにいる。
そんな頬を優しく撫で、そっと声をかける。
大陽
大陽
大陽
隆
隆
隆
隆
大陽
大陽
隆
寝起きの彼が好きだ。
いつもの姿からは想像できないほど、小さな子供のように甘えてくる。
微笑んで見ていると、彼は座っている僕の腰に抱きついた。
大陽
隆
大陽
大陽
隆
大陽
大陽
隆
そう言って彼は僕の体に頭をすりすりする。
その頭をくしゃくしゃっと撫で、頬にキスをした。
こんなにも愛おしい朝は、最近は少なかった。
ただ彼が愛おしくて仕方なかった。
愛なんかじゃ言い表せない程の情だった。
君の笑い声が潮の音とハーモニーを奏でているようだった。
白い肌、細い指、茶色の目。
どれも儚くて、日光を受けて透けていた。
波打ち際、1人ではしゃぐ彼をみつめていた。
大陽
大陽
隆
大陽
バシャッ
突然、水が降り掛かってきた。
隆
大陽
大陽
大陽
大陽
隆
隆
隆
大陽
隆
隆
大陽
大陽
隆
大陽
隆
きらきらと波が光っている。
2人で笑い合い、砂浜に座った。
どうして彼を疑ったりしたのか、自分が信じられなかった。
ふと、彼を見るとその横顔は真っ直ぐ前を向いていた。
そんな姿に、目の前が霞んだ。
頬に熱いものが蔦る。
大陽
隆
隆
大陽
彼が微笑んでこちらを向いた。
その彼は、消えてしまいそうなほど透けていた。
大陽
隆
隆
隆
隆
大陽
大陽
大陽
隆
隆
大陽
そして、キスをした。
そのキスは柔らかく、温かかった。
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主