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3 - わたしのアール

♥

105

2021年09月29日

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Broooock

ぼく、屋上で靴を

Broooock

脱ぎかけた時に

Broooock

パーカーの先客に、声をかけてしまった。

Broooock

「ねぇ、やめなよ」

「わたしのアール」

和田たけあき(クラゲP)/R-KurageP

Broooock

口をついて出ただけ。

Broooock

ホントはどうでもよかった。

Broooock

先を越されるのが、

Broooock

なんとなく癪だった

Broooock

パーカーの子は、語る。

Broooock

どっかで聞いたようなこと

パーカーの子

「運命の人だった。どうしても愛されたかった」

Broooock

ふざけんな!そんなことくらいでぼくの先を越そうだなんて!

Broooock

欲しいものが手に入らないなんて奪われたことすらないくせに!

パーカーの子

「話したら楽になった」

Broooock

ってパーカーの子は、消えてった。

Broooock

さぁ、今日こそは と 靴を脱ぎかけた時に

Broooock

背の高い男の子

Broooock

また声をかけてしまった。

Broooock

背の高い子は、語る。クラスでの孤独を

背の高い子

「無視されて、奪われて、居場所がないんだ」

Broooock

って

Broooock

ふざけんな!そんなことくらいでぼくの先を越そうだなんて!

Broooock

それでも、うちでは愛されてあたたかいごはんもあるんでしょ?

背の高い子

「おなかがすいた」

Broooock

と泣いて背の高い子は、消えてった。

Broooock

そうやって、何人かに声をかけて

Broooock

追い返して

Broooock

ぼく自身の痛みは誰にも言えないまま

Broooock

初めて見つけたんだ。

Broooock

似たよな悩みの子

Broooock

何人目かに会ったんだ

Broooock

赤いヘッドホンの子

赤いヘッドホンの子

「うちに帰るたびに、増え続ける痣を消し去ってしまうためここに来たんだ」

Broooock

と言った。

Broooock

口をついて出ただけ。

Broooock

ホントはどうでよかった。

Broooock

思ってもいないことでも、声をかけてしまった。

Broooock

「ねぇ、やめてよ」

Broooock

あぁ、どうしよう

Broooock

この子は止められない

Broooock

私には止める

資格は無い。

Broooock

それでも、ここからはきえてよ

Broooock

君を見ていると

苦しいんだ。

赤いヘッドホンの子

「じゃあ、今日はやめておくよ」

Broooock

って目を伏せたままは消えてった。

Broooock

今日こそは、誰もいない

Broooock

ぼくひとりだけ

Broooock

誰にも邪魔されない

Broooock

邪魔してはくれない。

Broooock

パーカーは脱いで

Broooock

ヘッドホンを外して

Broooock

背の高いぼくは今、から

飛びます。

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コメント

1

ユーザー

全部Broooockくんのことなのが悲しい(左がわ)

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