【俺も愛されたい。】

強制じゃないよｗ

昔みたいに戻れて、1か月ちょい経過したころ

コンコン

俺が教科書を広げていると、ななにぃが入ってきた。

俺は授業をほとんど受けたことがないから、中1の勉強から始めていた。

こうして褒められると、つい頑張れる。

人間って不思議だね。

…やっぱり行かないといけないよね…？

ちょっとだけ…やってみる？

…でもなぁ……

どうしよう…やっぱり行った方がいいんだよね…？

俺が行ったらななにぃの負担も減るのかな…

だったら……少しだけがんばってみようかなぁ…

ななにぃが部屋から出ていった。

リビングに戻るところちゃんが勢いよく聞いてきた。

そう。これ実はジェくんところちゃんが考えたのだ。

きっかけは、さとくんが放った一言だ。

「俺もいつかは昔みたいに兄ちゃんって呼ばれたい…」

「また前みたいに遊んだりしたいな…」

って。

たしかによくよく考えてみると、昔はるぅくん以外みんな兄ちゃん呼びだった。

いや、正確にはころちゃんもちゃん付けだった。

だから基本ななにぃ、さとにぃ、ジェにぃと呼んでいた

でも未だにさとくんだけさと君呼びだ。

そして二人が考えた。

仲良し大作戦。

するところちゃんがいきなり謎の紙をだした。

仲良し実行紙

なんというか…

さとくん、それ以上はかわいそうだから黙っておこう…

末っ子おそるべし…

必死にさと君が励ました。

しばらくして。

それ以上はかわいそうと思い、るぅくんの口を塞いだ。

俺たちはいろいろ決めて、解散となった。

明日から、あの少しダサ…独特な名前の仲良し実行紙による

作戦が決行される。

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