ご本人様と一切関係ありません! 苦手な方は自衛お願いします!! イタズラ通報❌ 今回結構グロいかもしれません^^;
こっちの時代に来て、もう気付けば7月になっていた。
隊員1
あにきのお店は今日も繁盛で、 特攻隊員の皆さんで溢れている。
隊員1
隊員2
隊員3
隊員2
隊員4
隊員2
隊員4
隊員3
隊員1
隊員1
隊員1
隊員1
隊員1
食事の場に度々出て来る戦争の現状の話。聞いていて心が痛くなる。
彼らが闘っても勝てないということを知っているのに、教える事は許されないこの現状____
沢山の犠牲を払ったからこそ 今僕達の時代は平和だということ___
そう言ってあにきが手渡してきたのは、あにきがお父さんの形見として大事に持っていた甚平だった。
大事な物のはずなのに優しく微笑む彼の瞳は曇りなく澄んでいた。
隊員3
隊員3
汗が止まらないくらい暑い。 それでも、足を早めて少しでも隊員さんの為になるように急ぐ。
おばあさん
おばあさん
おばあさん
おばあさんは奥からお米の入った布袋を持って渡してくれた。
戦争の兵器に国民のお金が使われているせいか需要が高まっているのだろう。
米袋は片手で持てるくらいの 重さしかない。
僕はあにきのお店へ足を早めようとしたその時だった
ウーーーーーーーッ
ウーーーーーーーッ
不気味な音が鳴り響いているのが聞こえた。
サイレンだ。
僕は一旦、表へ出てみた。
周囲の人達は空を見上げてざわめいている。
僕も上を見あげようとした瞬間、
鼓膜が破れるかと思ったくらい大きなサイレンが近くで鳴り始めた。
空襲警報だ。
早く帰らないと思っているのに、身体が上手く動かせない。
身体を上手く動かせず、もたついていると突然、空が暗くなったような気がした。
顔を上げてみると空に小さな黒い点のような影が無数にある。
空から雨のように暗い点が降り注いで来る。 僕はただ立ち尽くしていた。
ドンッ💥
おばあさん
お米を貰った人だった。 我に返り、風呂敷を強く握り締め、 元北道を走り出す。
ヒュルヒュルヒュルヒュル
背後で嫌な音が聞こえる。
ドーーーーーーンッ💥
振り返るとさっき通ったばかりの民間の家から炎が吹き出ている。
消防団の人達が指示を出す。 ※)焼夷弾とは、燃料が中に入った恐ろしい爆弾のこと (引用元:本)
辺りはどんどん燃え広がり、人で混雑になって行く手を阻まれていた。
ブォーーーーーーーーン
飛行機が低空飛行で次々と焼夷弾を振らせてくる。
ただひらたすら人を掻き分け帰り道へと足を進める。
あちこちで火事が起こり辺りは黒い煙で覆われている。
喉に激痛を感じながら必死に足を早めていると道端に小さな子供が倒れている。
完全に力を失ってグッタリとする小さな身体。
目が半開きの状態で横向きになる小さな子供。 何処にも怪我は見当たらない。
次は燃え盛る家の前で立ちすくむ親子が居る。
ブォーーーーーーーーン
生きている人間目掛けて銃弾を打ちながら爆弾を落とす飛行機。
向かい側の家からお爺さんが飛び出した。
ブォーーーーーーーーン
近くに居た飛行機がお爺さん目掛けて 追いかける。 エンジンの轟音と銃声で一瞬耳が聞こえなくなった。
それでも僕は大声でお爺さんに危険を知らせようとした。
ズダダダダダダッ
目の前で木端微塵にされるお爺さんの体を僕は見るしか出来なかった。
ミシッ
気付いて振り返れば嫌な音を立てて僕目掛けて倒れてくる家具達。
具合悪くなるまで走り続けた僕の身体は休憩中も黒い煙を吸い続けたせいかもう動かない。
ドサドサドサドサッ
目の前は炎で溢れ返っているけど、声で分かる。
声でさえも上手く出せなくなってきた。
でも、呼ばなきゃ。
彼は辺りを見渡しながら段々とこちらへ近付く。
炎を掻き分けながら僕の目の前に現れてくれた。
もう名前を呼ぶので気力も喉も使い果たし、上手く声が出ない。
いふくんは歯を食いしばりながら自分の体より何倍もある柱を退かしている。
凄く焦った顔をして僕を抱き寄せてくれる優しい人。
ドドドドドドッ
音で起きて腕の隙間から覗くと雪崩のように家が崩れていく。
だいぶ人混みに流されてしまったから、 あにきのお店からは遠かったはず。
コメント
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どっちも見たいです!✨️