くろと
くろと
くろと
くろと
※注意※ BL 青♡桃←赤 主は青桃(一部赤桃あり) 行為表現あり 純オタ様・地雷様は見ないことをお勧めします 本人様とは一切関係ありません
If side
そばで鳴り続けるアラーム音で目を覚ます。
If
身体を起こすと、見慣れた壁に見慣れた家具。でも、俺の家じゃない。
左手を握られている感覚。隣を見ると、そこにいるのは可愛く寝息を立てる桃色の髪の彼。
その姿が愛おしくて思わず額にキスを落とす。
ないこ
それと同時に目を開けるないこ。
まだ寝ぼけていて何かぼそぼそと喋っているが、なんて言ってるのかわからない。
ないこ
If
ないこ
If
どうやら昨日ないこと家で”勉強会”をした後、帰らずにそのまま寝落ちしてしまったようだ。
ないこ
可愛い顔が苦痛に歪んだ。
If
ないこ
If
俺を睨む彼の顔が普段より赤いのは きっと見間違いではないだろう。
If
ないこ
If
If
ないこ
前までは 渋ってた背中の露出。 白い肌に残った深く赤い傷跡。 それが今は 躊躇せずに見せてくれるし、傷跡も薄くなってきた。
ないこの身体にアイツの色はほとんど無い。
嬉しい。アイに染まっているのが目に見えて。
If
ないこ
部屋着を着終わったないこが、再びもそもそと布団に潜っていく。
If
ないこ
腕を広げてハグ待ちのないこ。それに応えて細い背中に両腕を回す。
If
ないこ
アイで染まった彼に溺れるように、再び眠りについた。
りうら side
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
染まってしまった桃色の彼。
染まった色は憎いほどに深い藍。 憎いほどに澄んだアイ。
俺と正反対の__、
りうら
息が詰まる。慌てて深呼吸をするとそこは俺の部屋。
夢だった。憎たらしい、嫌な夢。
りうら
冷え切った声で呟く。
俺のに染まった桃色が、澄み切った藍に溺れたこの出来事も夢なら。
スマホを見ると7:12と表示されたロック画面。嫌な数字だ。
ゆっくり準備しても学校には間に合う。 でも行きたくない。
りうら
3限に間に合うように家を出よう。
本当は行きたくない。 ”俺の”を奪ったアイツに会いたくなかった。
…ただ、
”赤い”傷跡が残った彼を一目見たかった。
恐る恐る教室のドアを開ける。
一番に目に飛び込んできたのは、綺麗な桃色。
ないこ
誰かに問いかけてる声は前と変わってなくて。
まだ赤色だったり、なんて期待をしてしまう。
次に目に見えたのは、あの憎い、藍色のように深い青色。
If
彼の問いに答える声は、彼に対する愛で満ちていて。
淡い期待は刹那に打ち砕かれた。
-hotoke-
五人の会話の輪に入っていたほとけっちが俺に気付いた。他の四人も俺を見る。
初兎
悠佑
俺に向けて挨拶するのは三人だけ。
りうら
言葉だけの挨拶を返してないくんのもとへ向かう。
俺が歩を進める度にないくんの顔は青くなっていく。
やめてよ。アイツの色みたいじゃん。
りうら
ないこ
ないくんの手は震えていて、綺麗な瞳は右へ左へと揺れていて。
袖から覗いていた包帯が今は無いのは、彼の身体から俺色が流れなくなったから。 その証拠が消えていっているから。 「彼がアイに染まった」という新たな証明でもあるから。
いつの間にか、アイツの腕はないくんの身体にまわっていた。
If
鋭い藍色の目は俺に敵意を向けていた。
りうら
If
ないこ
If
りうら
If
何も言えないまろを鼻で笑う。 「寝取った」という事実には何も言えないようだった。
りうら
りうら
挑発的に言うとまろも笑みを浮かべる。
If
ないこ
ないくんを守るように抱きしめている姿は彼氏さながらで、まろに抱きしめられてるないくんは顔が赤くて、またそれに苛立ちを感じて、
担当教師
教室に入って来た教師が言ってすぐにチャイムが鳴った。
りうら
まろに一言言って自分の席へと戻る。 幸せに満ちたアイ色の萩と藍色の蝶に振り返ることなく。
コメント
4件
時差コメすみませんm(._.)m てりやきさん?の方が見てみたいんですが…どこにありますか?
好きです……、、、、。。。 皮肉にも、青くんに見せる桃くんの顔は赤色(照れた顔)で赤くんに見せる桃くんの顔は青色(青ざめた)ってのが、いいです…