東リベ短編集（バッドエンド多）

『日記』

死ネタ注意

春千夜が好き。

絶対に惚れさせる。

△月□日 まぁ、まだ流石に冷たいよね。 けど、絶対惚れさせる。

△月◯日 しつこすぎるのも駄目だしね。 嫌われちゃ意味ないんだから。

◯月□日 役立たずって言われた。 絶対嫌われたよね。 もう、無理か（笑）

△月□◯日 もう、生きてる意味ないね。 俺最低だ。 みんなに嫌われてるよ‥。

この日記帳を遺書にすることにしました。

みんな見てくれるか分からないけれど

俺、迷惑だったよね

ごめん。俺人の気持ちとか考えられなかった。

皆の事大好きだった。

愛してた。

これは俺だけだね。

迷惑かけてごめん。

ここからは見ないでね。

俺が誰かを好きになることは許されないのかな

イザナを好きになっても、叶わなかった。

周りに迷惑かけるだけ。

こんな俺居ないほうがいいんだって、ずっと前から気付いてたよ。

けど…今が幸せで

手放したくなかった。

周りには悟られないように

落ち込んでるとこは人に見せなかった。

泣いた。役立たずってうざいって迷惑だって

そんなこと言われて、辛くて仕方なかった。

幸せだったはずだったのにね。

もっと生きたかった。

幸せで居たかった。

俺は辛いことを一人では乗り越えられないから。

だからごめんなさい。もう、楽にさせてください。

ばいばい。

今謝ったって許されるわけないのに。

空っぽになった薬の瓶と

幸せそうに笑っている兄貴の死体

遺書になった日記を前に

春千夜と竜胆は泣いていた。