蘭を潰すなら竜胆。 そう考えてからの私は早かった。
夢
来ちゃった、竜胆
夢
駄目、だった...?
竜胆を、蘭の目につかないところに呼び出し、一緒に街を歩く。 まあデートというものなのだが。
灰谷竜胆
いや、大丈夫だけど...
灰谷竜胆
お前、...
夢
蘭のこと?
夢
別れたよ、だからもういいの
灰谷竜胆
え、そうなんだ
灰谷竜胆
結構上手くいってなかった?
夢
んー、まあ蘭だから
夢
上手くいってる、演技だったんじゃないかなぁ
待って。 これ以上蘭の話しないで。 竜胆に、蘭を重ねちゃうから。 そう思っても、蘭に似た瞳を見てるだけで、言えなくなってしまった。
灰谷竜胆
...まあよかったよ
夢
え?
灰谷竜胆
兄ちゃんじゃ、俺に勝ち目なかったからさ(笑)
夢
...、どういうこと