僕は猫 名前はライ 前飼われていた飼い主に付けてもらった名前だ
でもこの名前を飼い主に言ってもらうこともないだろう
体を撫でて貰うことも ご飯も貰うことも
そう僕の飼い主はもうこの世にいない
2.3ヵ月前に死んだ
それで今は僕はどこかの保護区で暮らしている
ご飯も水もあって、食べ物には困らない でも……
飼い主からの愛はもう二度と感じることはできない……
僕はそんな苦しみや悲しみに耐え毎日過ごしていた
この日がくるまでは_
4ヵ月後
ライ
にゃー
ライ
(あー、今日も暇だな)
ライ
(体撫でてもらいたい)
ライ
(でも撫でてくれる人がいない……)
ライ
(それに僕は飼い主にしか撫でられたたくない)
ライ
(しょうがない…壁に体擦り付けよ)
コトン
ライ
にゃ?
ライ
(誰か来るな)
保護区の関係者
よーし
ライ!
お前もとうとうここを卒業か〜
ライ!
お前もとうとうここを卒業か〜
ライ
(ん?卒業?)
ライ
(あっ!そういえば聞いたことがあるぞ)
ライ
(いつまでも保護区で新しい飼い主が出来なかったら、殺されるって……)
保護区の関係者
さぁ〜
こっちおいで〜
こっちおいで〜
ライ
(あ〜やだ死にたくない!!
僕まだ1歳と9ヵ月くらいだぞ
人間でいうと20歳くらいだぞ
多分だけど)
僕まだ1歳と9ヵ月くらいだぞ
人間でいうと20歳くらいだぞ
多分だけど)
保護区の関係者
はい、捕まえた
ライ
(わーやばい捕まった〜
僕は殺されちゃうんだ)
僕は殺されちゃうんだ)
ライ
(あー飼い主さーん今までイタズラとかしてごめんなさーいだから助けてー)
保護区の関係者
あともう少しで新しい飼い主が来るぞ
ライ
にゃ?
ライ
(ん?なんだって?新しい飼い主?)
保護区の関係者
こんにちは
お母さん
こんにちは〜
保護区の関係者
本当にありがとうございましす
この子を引き取ってくれて
この子を引き取ってくれて
お母さん
いいんですよ
お母さん
私達は猫を飼うなら保護区の猫にしようと思ってたから
ミサキ
はい
保護区の関係者
そうなんですか
立派なものですね
立派なものですね
ミサキ
猫ちゃんにあっていいですか?
保護区の関係者
いいですよ
保護区の関係者
ほらライ新しい家族だぞ
ライ
にゃ?
(家族?)
(家族?)
ミサキ
可愛い
お母さん
ほんとね
お母さん
可哀想に前の飼い主さんが亡くなられたのね……
ミサキ
うん、寂しい思いしてたよね
ライ
(まぁそれ何に)
ミサキ
ん?
お母さん
どうしたの?
ミサキ
いや、なんでもない
ミサキ
この子の名前ライって言うんですか?
保護区の関係者
はい
前の飼い主さんが付けた名前です
前の飼い主さんが付けた名前です
保護区の関係者
名前の由来もあるそうです
お母さん
どんなのですか?
保護区の関係者
周りを光で満たすといえ事で光は英語でLight言うのでライと名前を付けたらしいです
お母さん
由来まであるなんて
お母さん
飼い主さんに大事にされていたのね
ミサキ
私、この子の名前そのままにする
お母さん
え?
ミサキ
そんなに大事な名前なんだから大事にしたいし
ミサキ
それに急に名前が変わったらこの子も困ると思うんだ
お母さん
確かにね
ライ
にゃー?
ライ
(どうやら僕の名前はライのままらしい)
保護区の関係者
じゃあ、ライのことよろしくお願いします
お母さん
はい
ミサキ
じゃあライ私達の家に行こう
ライ
にゃー
そして僕は黒い車に乗せられて
新しい飼い主の_ミサキの家に向かった