あなたを離さない

あなたを離さない

syunsuke side

道枝の部屋

何も訳が分からない自分、

それでも、何かの話をするために

自分の部屋へと、連れてった。

何故か、

さっきから、

何かを思い出したかのように

謙杜は明らかに、 挙動不審になった。

思わず、耳を疑うくらい

謙杜が言ったことを俺は 信じられなかった。

そのくらい、

もたらされた現実は

あまりにも、残酷なものだった。

2人とも黙り込み

何も音がない、と錯覚するくらい、

沈黙がうるさかった。

黙ってから大体10分が経った頃、

と、そう言って、

この、長い沈黙を 破ったのは謙杜だった。

その言葉に、

俺、は

頷くことしか出来なかった。

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