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足を引っ張っている , という 自覚はある 。 だから 役立つようにしようと するけれど , 余計 無駄な行動を してしまう
あった , 爆弾
急がなきゃ , 松田が 。 時間稼ぎをしているうちに
” 焦りこそ 最大のトラップ ”
彼奴の言葉が 脳裏に蘇って , 深呼吸をして 爆弾と向き合った
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俺と やり合っている間 , ずっと にこにこと笑っている ハギ
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思わず 舌打ちを零す
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佐野 , 心の中で 彼奴の名前を呼ぶ 。
俺に礼を言った時 , 微かに 声が震えているように 聞こえた
彼奴のことだから , 焦りを感じて 責任を負おうとして
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彼奴の姿を 思い浮かべながら , 呟いた
制限時間 , 残り 一分 二秒 。 もう少しで 一分を 切る
今まで 何度も 積み重ねてきた努力を , ここで 証明しなければ 。
この線を 切れば , 爆弾は止まる 。
残り , 十三秒 。
線に ハサミの刃を入れる
背後に , 居る 。 銃口を 押しつけられている
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荒々しく 松田の声が 聞こえた 。
けれど , 大丈夫
パチ , と 線を切った
残り , 三秒で 爆弾は止まった
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あっぶね - 、 と 緊張が解けた気がした
少し 焦っていた様子の 松田が 私に近付いて
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ハイタッチだろうか 。 高い位置にある 彼の大きな手に 合わせようと 手を上げる
ハイタッチを交わしたあと , 松田の手は 私の顔へと 伸びてくる
私の目尻に , 人差し指が 触れる
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眉を下げて , 目を細めて笑う 松田のことを 直視することが できなかった 。
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あの 試練後 , 少し 松田との距離が 縮まった気がした
そして , ふと 頭に浮かぶ
待てよ 。 此奴 , 警察学校の中で 問題児の一人だけど
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くっっっそ モテてるじゃん 。
私 , 女の子達から 殺される ？？
そう言い残して 離れようとした途端
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背後から 私の首に腕を回し込んで 引き寄せてきた 。
こうなったら , 女の子達に 聞いてみよう
そう聞くと , 女の子達は 驚いた様子で 聞き返してきた 。
「 ちょっと待ってね 」 と言い , 携帯画面を 此方に 向ける
試練の時の , ハイタッチしている私達と 松田が私に絡んでくる写真が 数枚あった
放心状態の私の手を とって , ぶんぶんと感謝を伝えようと 縦に振る
萩原くん だけど 。
私の後ろで 笑いを堪えている友人を 無視して , 私は目的の処へと 足をずんずん 進めた
コメント
6件
萩原くん…頑張れ👊🏻❤️🔥 松田くんの好きな人にだけ向ける優しい目が好きすぎる
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