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今から1週間前ー…
佐藤
なぁなぁ…日向ってさ
人に愛想振りまいてるよね
人に愛想振りまいてるよね
小林
確かに！
安藤
どうしてそこまでするのかねー
佐藤
逆に嫌われるっつーの
小林
あはははwww
安藤
確かに！w
叶瀬
日、日向くんの悪口はやめて！
佐藤
あ？なんだよ、お前
叶瀬
ﾋｨｯ!
小林
日向のこと好きなの？
安藤
可哀想！あいつのあの性格は偽物だから！
叶瀬
…偽物なんかじゃない！
佐藤
うっせぇんだよ！
小林
女だからって容赦しねぇぞ
叶瀬
や、やめて…
日向
ねぇ？それっていじめ？
叶瀬
日、日向くん！
佐藤
あ？なんだよ
日向
女の子1人に男3人って卑怯じゃない？
安藤
卑怯？どこが？
叶瀬
や、やめて！日向くん！
日向
ごめん、叶瀬さん…先に教室戻ってて
叶瀬
…わ、わかった
小林
おぉ！いい度胸だな
安藤
殴られたい？蹴られたい？
日向
俺的にはどっちもヤダね
佐藤
は？なんだそれ
日向
やるつもりはない
安藤
は？
日向
お前らが殴っても俺はやり返さない
安藤
いい子ぶってんの？
小林
うわぁ、いい子ぶるやつ1番嫌いだわァ
日向
好き嫌いについては聞いてない
小林
は？
佐藤
殴ってもやり返さないなら
小林
俺たちが今！
安藤
殴ってもいいってこと？
日向
あぁ、構わないぞ
佐藤
じゃ、遠慮なくっ！
ドスッ
周りには嫌な音が響いた
日向
っ……
安藤
へぇ。本当にやり返さないんだ
佐藤
こりゃ、いいわ
小林
俺ら、これからお前のこと虐めてやるよ
日向
は？
安藤
いいよな？別に
日向
言い訳なっ…
佐藤が日向の胸ぐらを掴む
佐藤
お前は言うこと聞いてればいいんだよ
日向
…わかった
佐藤
よし、じゃあな負け犬
日向
…
こんな感じで俺を庇ってくれた 叶瀬を 庇って俺が虐められるようになった
日向
はぁ…
でも…いつの間にか…… 殴られても蹴られても… 辛いとか痛いとか悲しいとか… 思わなくなった…
ただ バレーがしたい それしか思わなかった
森内
なぁ日向
日向
はい？
森内
お前って殴られてもやり返さないんだろ？
日向
はい
森内
じゃあさ、俺も殴っていい？
日向
え？
森内
いいよな？
日向
…はい
俺は 痛くも辛くもないからいいか っと思った
竹井
じゃあ！俺も殴る！
日を重ねるごとにイジメは エスカレートした
初めは殴られたりするだけだった。 でも、日に日に上靴を隠されたり 教科書やノートを破かれたり 机に落書きされたり バレーボールの空気を抜かれたり バレーシューズに落書きされたり…
俺は隠すことに必死だった 傷だらけの体がバレないようお風呂の時間をずらしたり バレーシューズについては 忘れたと言ったり
地獄のような日々だった でも辛くない…悲しくない 学校に行けばバレーボールができる 楽しみだなぁ
それしか思えなかったから…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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