電波漫談
紬
月の重力に引っ張られて、わたし浮くことがあるんですよ
杏
ふーん、たしかに月にも重力があるかもしれないな
杏
でも、地球だって重力があってまわっているわけだし、人間ならだいたい地球に留まってるわけだと思うんだけど、
杏
あっ、でも全員そうだってわけじゃないのか
杏
宇宙はひとつにまとまってるわけだし
紬
そうなんですよ
紬
ほら、私って月の周期にあわせて、意識が上下してるじゃないですか?
紬
やっぱり月がまわってくるのに合わせて自分が変わってしまうのが分かるんです。
杏
たしかに、人はその時々で変わってくるよな、今この瞬間の自分も、1秒後には居ないわけだし、
杏
心とは別に時間は無常に過ぎていくし、振り返るとやり直したいことがあったなーとか。
でも、ダメだーって思ってても何も変わらないよ
でも、ダメだーって思ってても何も変わらないよ
杏
だけど何回も繰り返すうちに次々と何かわかってくることもあるもんなんだけどなあ、何か間違ってるかい?
紬
私やっぱり、地球より月の方が肌にあってるかもしれないですね
紬
でも、時々火星から歌が聞こえてくるので、そういうことも困ってるんです
紬
耳を塞いでも聞こえてくるので、もしかしたらテレパシーってやつなのかなと考えるんですけど。杏さんは火星の歌に悩む事とかありませんか? どうしてみんな平然としていられるのでしょう? 前から不思議で仕方ないんです。
杏
私も大学の講義なんかはタメになったはずなんだけど、左から右へ、右から左へ、通り抜けてしまってたよ。
杏
でも高校の生徒会長の「今しなければいけない事はなにか、今しなくていいことはなにか、将来しなければならない事はなにか」その言葉を聞いて良かったと思うなあ。
杏
それが、自分の求めていた事のはっきりとした答えのようだったよ。
杏
でも、つい最近その事のような思いがまた来たなあ。
いつのまにか、自分の為にやってるんだよねって確認しなければ、しながらでなければ進んでいけない。そんな事思うなあ。
でも、これは誰のせいでもないし、空きたのでもなく、求めるのが無くなったわけでもないはずだと思ってるんだけど。
いつのまにか、自分の為にやってるんだよねって確認しなければ、しながらでなければ進んでいけない。そんな事思うなあ。
でも、これは誰のせいでもないし、空きたのでもなく、求めるのが無くなったわけでもないはずだと思ってるんだけど。
杏
わたしが、この宇宙に求めたことは、アイロニーとか感情とか色々考えたけど、人生の生きしるべ。
きっとみんなが出会ったのは運命に手繰り寄せられたからだから。
きっとみんなが出会ったのは運命に手繰り寄せられたからだから。
杏
自分自身の人生観のようなはっきりしたもの。
杏
んー、でも本当は不確かな自分の精神の部分に、学校に行って確かめることで、いままでの辻褄を合わせることだったのかもしれないなあ。
杏
辻褄がどうあったのかは、自分でも疑問だけど、あはは。
杏
私も君みたいに色んなことを考えたし、学校も周りも色んなことを感じさせてくれたと思うよ。
杏
今はただ、私たちの中に私のような人がいたとして、その人に、自分の感じたことをうまく伝えられ無かったのではと思うけど。
杏
そんなじぶんが残念だよ。
杏
人間は違うんだからしょうがないと言われればたしかにそうなんだけど。
杏
でも、これからも楽しく過ごしていきたいし、できれば新しい事もしてみたいから、新しくない事もまた伝わってほしいなあ。
おわり







