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隣の中学生と思しき女の子二人は、 根拠の無い怪談話をしていた。
ニコニコさん… 噂すら聞いたことが無い。
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聞き手の女の子は興味もなさそうにシェイクを飲んでいた。
楽しそうに話す女の子の声は高くて、特有のキンキンした所があった。耳障りだと感じた僕はイヤホンを耳に押し込み音楽を流した。
気づくと、もう夜中の1時半だった。
思ったよりも長い時間勉強が出来たことに満足して、僕は一本だけ好きな動画を見てから寝ようと思い
スマホを開いた。
動画を見終わると、1時55分だった。
ふと思い出されたのは昼間に聞いた女子中学生の話。
ニコニコさん
本当に来るのだろうか
深夜テンションだったこともあってか、僕は無性に試してみたくなった。
下らないとあれ以降の話は聞かなかったが、
何も無い日常に飽き飽きしているのも事実。
僕はどうせ少しヒヤヒヤして、何も起こらずそのまま終わるのだろうと思い、
電気のついていない暗い階段の上で2時を待った。
大体これで来るようなら、一階に元々何かが居るということになる。
そんなことはあり得ない。
親は一階でぐっすり眠っているのだから。
2時まであと30秒。
僕は時計を見ながら最上段に立って待機する。
…あと20秒
…あと10秒
…あと3秒
僕は今になって少し恐怖しながら息を吸う。
「つまらないつまらない」
静まり返った家の中。
滑稽に響いた僕の「つまらないつまらない」。
何も起きない。
僕はバカバカしくなって、 同時に少し自分に恥ずかしくなって、
そのまま洗面所で歯を磨いてからすぐにベッドへ入った。
全く、明日も学校だというのに僕はこんな時間まで何を?
呆れながら眠りに着いた。
一度眠れば朝まで起きることはあまりない僕だったが、
今夜は偶然にも起きてしまった。
まだ午前4時。
喉が乾いている。
夕飯を食べてから一度も水を飲んでいなかった事を思い出して、
僕は起きてしまったついでに水をだけ飲んで来ようとベッドから降りた。
朝方とも夜中ともつかない中途半端な時間。
ひんやりとした空気が僕の足首を冷やした。
冷蔵庫にミネラルウォーターがストックしてある。
冷蔵庫は一階。
夜目の効く僕は電気をつけないまま階段へ向かった。
階段を降りようと最上段に立った時
僕の心臓は今までの3倍は速いであろうスピードで脈を打った。
一番下の段に
何か居る。
ズルズルと這い上がって来る。
脳がいくら逃げろと言っても、身体は硬直して動けない。
あまりの恐怖にパニックを起こして正常に動けない。
何かはズルズル、ズルズルと
一段上がる度に下半身が角にあたるような
グチャ、という音を立てながら上がってくる。
頭部だけは下を向いたまま。
僕の身体がようやく本能のままに動いた。
僕は階段から離れようと、自分の部屋へ走りだそうとした。
…だがそれが出来なかった。
僕の足は、いつの間にか最上段まで来た何かに掴まれている。
ゆっくりと顔を上げる何か
その顔は
上下の歯茎までひんむいて
今にも白目になりそうなほど上を向いて
ニコニコと
笑っていた。
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