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★シリーズ(◍•ᴗ•◍) 1話完結型を 思いつくまま不定期更新
■ ほろ酔い My Honey ■ 後輩✕先輩(リーマン)
〈 帰るよ 〉
第8話『泣いてない?』の対になる感じ(◍•ᴗ•◍)
出張がんばってくるでー!って。 奥さんに送るみたいなメールを先輩に送信して、泊まりの仕事に赴いてます。
ケガ気をつけてね、ご飯ちゃんと食べるんだよって。 先輩も、奥さんみたいなメールで送り出してくれました。
せやからちゃんとケガに気をつけて、ご飯もしっかり食べて仕事してきました。
順調に済んだし仕事仲間との夕飯も楽しかったんやけど。 散会して一人になってみれば急にテンション下がるのは何でやろ。
夜やからかな。 雨、降り始めちゃったからかな。
静かなホテルの清潔な部屋は快適やけど、 読みかけの本を開いてみても頭に浮かぶのはきみのこと。
とりとめもなくきみを想って一日を終わるのも幸せ。
けど、ここにおらんきみを想う今は実はやっぱり寂しい時間。 無性に声が聞きたい。
けどなぁ、仕事持ち帰っとるんやろな。 電話で邪魔したらあかんなぁ。
メールしてみるか? ···何て?
雨の降る前にホテル帰れて良かった。 昼に出された弁当が美味しかった。
なんかどうでもええ事やなぁ。 そんなメールもろても面倒くさいか。 あーあ、もっと身のある話はあらへんのか俺。
などとあれこれ考えつつ、メールを打ちあぐねていたら。
「あ··· 先輩」
『お疲れ!さっき仕事終わった〜。今日のお昼のカレー超おいしかったよ。明日の昼は何がいいかなぁ?一緒に食べようね!』
「···ぷ、ハハッ」
可愛えひとから、五十歩百歩のメールが届きました。
思わず笑ったついでに、気が合うね、なんて独り言もこぼれたり。
先を越されたんがこないに嬉しいなんてね?
仕事終わったぁ~って身体を伸ばす姿、目の前のカレーに目を輝かせてほおばる顔。
見慣れたきみが目に浮かんで、それだけでちょっと幸せになっちゃったりする。
起こった事のひとつひとつにきみはどんな顔をしたんやろ。 気持ちを馳せればすぐに思い浮かぶいつもの表情、しぐさ、声。
そう··· どうでもええよな小っちゃい事も、ホンマのところ全然どうでもええ事やない。
こんなささやかな文字数で、大好きなひとを感じることができちゃうんや。
だったら俺の送る些細なメールも、同じようにきみをちょっと幸せにするのかな。
何て返そかなぁとしばし思案したのち、雨の降る前にホテル帰れたよ、弁当が美味かったよって。
同じよにささやかな言葉を送り、そのまま携帯をカバンに放うりこんで立ち上がる。
今からやったら最終に間に合うから。 おん、帰ろう。 きみのそばに帰ろう。
ええオトナが明日まで待てへんのかって? 待てへんね、オトナやから動くんや。
ちょっと遅ぉなるけど先輩きっと仕事しながら起きとるはず。
疲れた頃に突然会いに来た俺を、どんな顔で迎えてくれるやろか。
連絡入れろよって文句言うて、とりあえずお疲れって俺をねぎらって、やっぱ嬉しいかも···ってついでに言うて。
顔赤いのは部屋が暑いからだかんな、とか要らん補足もしそうやなぁ。
今日の一日で俺が出逢ったあれもこれも、きみに話したいことばかり。
そしてきみの出逢った色んな事も、俺に聞かせて欲しいことばかり。
ありきたりな日かて、きみを介せばまるで宝箱なんよ。
しょうがないなって笑われるかもしれんけど··· 二人で話したい事が多すぎるから、 せやから。
メールじゃ伝えきれんありったけを抱えてきみの元へ。
今すぐ帰るよ。
END 静かにラブラブ
コメント
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静かにでも分かる…!これは甘々な恋人同士!