カランカランカランッ
いつも通りドアを開けると、暑くてたまらなかった体が 一気に涼しさに包まれる
カフェの店員
桃
カフェの店員
カフェの店員
桃
カフェの店員
カフェの店員
桃
カフェの店員
客
カフェの店員
桃
俺はこのカフェの常連
こんな風に店員さんとも仲がいいし、よく来る客の顔だって覚えている
注文したものが来るまで暇なので店を見渡す
誰も彼も見かけたことのある人ばかりだ
桃
一人、
初めて見る顔の奴がいた
もちろん、初めて見る人がいることなんてよくある事だ
でも、そいつに目が行ったのは、明らかに違和感のある雰囲気からだろう
青
何を考えているのか。
それとも何も考えていないのか
ハイライトが消えた虚ろな目。
まだこんなに暑いというのに長袖のしっかりとした生地のパーカーを着ている
桃
まあいいや
そう思い視線を別なところに移そうとした時、視界の端に何かが光った
桃
桃
視線を戻すと、その"光っているもの"が目に入った
"彼"のバッグと思われるものから覗いていたもの。それは
カッターナイフだった
刃の部分が電球の光を反射して鈍く光っている
カフェの店員
桃
カフェの店員
カフェの店員
桃
カフェの店員
桃
店員さんが店の裏に戻ると、また彼に視線を戻す
青
いつの間にか向こうも注文したものを受け取り口に含んでいる
青
彼のコップが音を鳴らす
飲むのが早いんだか、早めに受け取ったのか 彼はもう飲み終わってしまったようだ
青
席を立ち、レジの方へ歩いて行った
桃
桃
俺は声を張り上げる
カフェの店員
カフェの店員
桃
カフェの店員
桃
桃
足元に置いてあったバッグを掴み、急いで会計を済ませた
青
急いだおかげで、彼の小さな背中はまだ見える
桃
青
桃
青
桃
青
青
桃
青
青
桃
桃
青
桃
桃
青
桃
青
青
桃
青
桃
青
そう言うと、目を細めてバッグに触れる
桃
青
青
桃
桃
青
桃
青
桃
青
青
青
桃
桃
青
青
青
青
桃
青
桃
青
桃
青
桃
青
青
青
桃
青
スゥ...
彼を掴もうと伸ばした俺の手は空を切り
頼りなく腰の横に落ちた
桃
桃
桃
桃
誰にも届かぬ俺の声は、静まり返った___に溶けていった
コメント
37件
静まり返った墓地で?
儚き愛が消え逝く現実