ー 梵天アジト ー
ガチャッ…!!
勢いよく扉が開かれた。
佐野__
下僕__
佐野__
下僕__
佐野__
佐野__
佐野__
下僕__
まだ焦っているのか動揺が激しい。
佐野__
下僕__
佐野__
鶴蝶の焦りようで万次郎も少し焦る
ガラガラガラ……
静かに扉を開けベットの周りにあるカーテンを開けた。
灰谷__弟
佐野__
黒川__
イザナだ
黒川イザナだ
佐野__
息をしていることが分かり安心しきった万次郎はガクンッ…と体に力が抜け膝から倒れた。
長年涙を見せなかった万次郎の瞳には涙と思わしきものが流れ始めた。
彼にはもう家族などいなくて。最後の家族であった祖父も亡くなったばかり。
独りになった万次郎に家族が帰ってきたのだ。
佐野__
イザナの手を握り生きていることを再確認する
灰谷__兄
灰谷__兄
佐野__
望月__
佐野__
佐野__
灰谷__弟
佐野__
望月__
灰谷__兄
九井が部屋に入り元天竺メンバーは万次郎に着いて行った。
九井__
九井__
佐野__
九井__
佐野__
九井__
九井__
佐野__
九井__
灰谷__兄
九井__
灰谷__兄
いつも通りの会話を挟みながら部屋を後にした。
ー 梵天アジト ー
佐野__
机に置かれた写真をまじまじと見ると黒川イザナが写っていた。天竺の特攻服をなびかせていつかの彼らが憧れた。あの黒川イザナが、
下僕__
佐野__
灰谷__兄
灰谷__兄
佐野__
佐野__
佐野__
灰谷__弟
望月__
灰谷__兄
佐野__
佐野__
下僕__
下僕__
佐野__
佐野__
灰谷__弟
下僕__
佐野__
灰谷__兄
灰谷__弟
灰谷__兄
灰谷__弟
下僕__
佐野__
言いたいことを人通り言い終わりイザナの場所に戻ることにした。
ー イザナの場所に行く為の廊下 ー
灰谷__兄
灰谷__弟
灰谷__兄
ガシャンッ……!!
望月__
佐野__
下僕__
鶴蝶は走り出し勢いよく扉を開けた
不安
不安が鶴蝶を襲う
ー 数分前 ー
黒川__
九井__
黒川__
九井__
黒川__
黒川__
胸ぐらを掴みじっ…っと九井を睨みつける
九井__
黒川__
九井__
黒川__
黒川__
九井__
九井__
黒川__
頭が混乱する
現状の把握すらできていない
目覚めたばかりの脳は役に立たず一気に情報が流れてくるためイザナは混乱
戸惑う
ふと、自身の腕に刺された点滴の針を抜いた。
九井__
黒川__
とにかく逃げなければ…とイザナの頭はその言葉で埋まる
点滴棒を思い切り倒し、自身の周りにあるものを壊したり倒したりを繰り返した。
ガシャンッ…!!
ー これで今に至る ー
下僕__
ガチャッ……!!
黒川__
今にも倒れそうになるイザナを心配し鶴蝶が支えようと触れるが
下僕__
黒川__
鶴蝶の手を払い除ける
下僕__
佐野__
九井__
望月__
九井__
灰谷__兄
佐野__
黒川__
黒川__
黒川__
佐野__
黒川__
多少弱っていても威圧感を感じる。 流石黒川イザナ
佐野__
そっと優しく抱きしめる
黒川__
佐野__
佐野__
黒川__
黒川__
黒川__
佐野__
佐野__
黒川__
黒川__
佐野__
黒川__
混乱していた頭は落ち着いたのかイザナは落ち着いた声色で話す。 口角をあげ、嬉々とした表情を佐野万次郎に見せた。 その笑みは計画が狂わず成功したことの笑みなのか灰になったことが嬉しいのか。 もしくは、どちらともないのか。 我々には分からない。
黒川__
この場にいる黒髪とは鶴蝶のこと。 イザナは大人になった鶴蝶に指を指し名乗れと言わんばかりの表情を見せる。 その表情を見た鶴蝶は察したようで名乗り始めた。
下僕__
眉を八の字に下げつつ、また優しい声色でかつての自身の王に名を名乗った。
「鶴蝶」と聞いて眉をピクッと動かしまじまじと彼を見る。彼の特徴である傷跡は昔同様深く残っているためイザナもさすがに疑いはしなかった。
黒川__
下僕の名を呟き少し微笑む。
久しぶりにイザナの声で自分の人生の中で2番目の名を呼ばれ、またイザナの声で聞けて嬉しさで涙が溢れた。
下僕__
ぼろぼろと涙が止まらずイザナを直視出来ないでいる鶴蝶を見たイザナは、自ら歩き頭をぽんっ…と撫でた。
黒川__
優しい瞳で鶴蝶を見上げ頭を撫で続けながら涙を拭ってやった。
黒川__
目尻に触れ、そう呟いた。 この2人にとって「国」は作らねばならないもの。大事なものだから
またぼろぼろと涙がでる。 鼻水やら涙やらで顔がぐしょぐしょになった。そんな顔を拭い、イザナの死以降笑わなかった鶴蝶が笑みを見せた。
その笑みを見て安心したのかイザナはベットの端に戻り座り込んだ。
黒川__
もう、皆の名が分かりきっているが聞くのをやめない。
灰谷__兄
灰谷__兄
灰谷__弟
にッ…と口角をあげカリスマらしいポーズを取る兄弟。このウザさ、まさに灰谷兄弟
黒川__
イザナの興味はそこだけだった。
灰谷__兄
髪を切った理由は様々あるだろう。 言いたくなさげに目を逸らした蘭を見たイザナは触れない方がいい事だと察し
黒川__
と、言うことにした。
灰谷__兄
にへ…っと笑う蘭
灰谷__弟
兄ばかり褒められたり話しかけられたりする為「オレは!?」とイザナに自ら聞く
黒川__
灰谷__弟
どうしても兄みたいに褒めて欲しい…!!というオーラが放たれる。そのオーラはイザナ含めその場にいる人物皆理解した。が、
黒川__
と、冷たく返答された。 「ちぇっ…」と小さく呟き諦めたのか頷いた。「極悪める」ってどうしたら…と次は考える。
望月__
灰谷が名を名乗った後、望月も名乗ろうと口を開いた
黒川__
自信満々な表情を浮かべた
望月__
くくッ…と笑う
黒川__
黒川__
望月__
黒川__
にこっと口角をあげる
望月__
にかっ!!と笑う望月の仕草は変わらずで安心する。
皆の自己紹介が終わり、ずっと抱きついていた万次郎が少しイザナに離れた。
佐野__
佐野__
黒川__
あまり興味のなさそうに返事をした後、万次郎に自身の疑問をぶつけた。
黒川__
黒川__
黒川__
場の空気が少し凍る。どのように説明をすれば良いのか、どこまで言っていいのか。
鶴蝶を含めた元天竺メンバーは口を閉じ話そうとしない。
はぁ…と軽くため息を吐く万次郎。やはり疑問に感じたかと思われるため息だった。どう説明しようかと少し考えはじめたとき
黒川__
顔色何一つ変えずその言葉を言ったイザナ。先程より場が凍った。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ ♡ 1000
コメント
1件
まだ前回の話も前々回の話もいいね1000いってないけど完成しちゃったので載せちゃいます。(承認欲求)