奏斗
...暇だ
奏斗は呟いた。
奏斗
エゴサしよ...
わた、いや、僕は奏斗。 モナカっていう芸名で、役者をしている。
今、とてつもなく暇なのだ。
奏斗
『#モナカ』っと...
『モナカ君ってさー、めっちゃ女子みたいで可愛いよねー!』
奏斗
.....
明音(奏斗)
人の気持ちも知らない癖に
私の、本当の名前は奏斗なんかじゃない。 明音だ。
あいつのせいで、男装なんかを... まぁ、それはいい。
そう、考えていた時だった。
ピリリリリリ...ピリリリリリ...
自分のスマホの、着信音が響いた。
奏斗
はい...
『大変です!』
マネージャーの焦った声が、携帯から聞こえてきた。
奏斗
...? どうしました?
『モナカさんの"お母様が、交通事故で亡くなりました!"』
奏斗
...!?
その瞬間、私は走り出した。
明音(奏斗)
散々悲しませて、逃げるのかよ...!?