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この子を好きになった理由（リクエスト）

第1話 - この子を好きになった理由（リクエスト）

284

2020年11月10日

#平野紫耀

#永瀬廉

#髙橋海人

莉緒🌻🌻

紫耀

美紅…俺と付き合ってください！

廉

俺と付き合ってください！

海人

僕と付き合ってください！

美紅

（ど……どうしよ……）

3週間前

美帆

美紅〜おはよ！

美紅

おはよ……

美帆

偉いやつれてるね？笑

美紅

そうなんだよね〜……最近勉強がはかどらなくて……

美帆

あ〜……そういう時期もあるよね……

美紅

美帆はいいよね〜彼氏いるし！

美帆

(´>∀<｀)ゝ))ｴﾍﾍ

美紅

うわ〜笑

美帆

でも、美紅も可愛いからすぐに彼氏出来るって！

美紅

え〜……ほんとに？

美帆

ほんとほんと！この私が嘘つくはずがない！

美紅

どうかな〜？笑

休み時間

美帆

美紅〜食堂行かない？

美紅

あ、いくいく〜！………って

美紅

あ！！！

美帆

何！？

美紅

課題プリント出すの忘れてた

美帆

えぇ〜…それ結構成績に入るよ？

美紅

マジで！ちょっとごめん。先に食堂行っといて！

美帆

分かった！

美紅

もぉ〜……最悪だよ…

私は急いで職員室に行った。

すると………

ドンッ……

美紅

痛っ………

紫耀

いったぁ〜……

美紅

あ、紫耀！ごめんね。急いでて。

紫耀

ったく、周り見ろよ

美紅

ごめんってば！じゃね！

紫耀

…………

コンコン……

美紅

失礼します！

廉

………はいはい！分かってますって！

美紅

っ!!!

ドンッ!!!

廉

!!!!!!

廉

………っとあぶな。大丈夫か？

美紅

あ、ごめんなさい！って…永瀬先輩…

廉

おぉ！美紅じゃん！

美紅

何話してたんですか？

廉

いや〜ちょっとね

美紅

また何かやらかしたんですか？

廉

うん笑

美紅

もう〜…永瀬先輩人気者なんですからきちんとしとかないと

廉

ごめんってば〜

永瀬先輩は、私が入っている部活の先輩。先輩は途中で脱退して部活に戻ってくることはなかったけど、なぜか、先輩とは仲良し。

ちなみに、部活はダンス部だ。

先生

あれ？松本どうしたんだ？

美紅

あ、あの……課題プリント出すの忘れまして……

先生

あー…ちゃんと期限までに次から出すんだぞ？

美紅

はい……すみませんでした。

先生

ほら、永瀬も教室戻れよ

廉

はいはい。

先生

次また問題起こしたら覚えとけよ(。ｰ`ωｰ´)

廉

は〜い

先生

分かってんのか？ほんとにww

美紅

今回は何やらかしたんですか？

廉

教室の窓割ったんだ

美紅

へ！窓ですか！？どうやって

廉

普通に頭からぐさっと笑笑

美紅

いやいやいや……笑い事じゃないですよ？大丈夫ですか？

廉

え…心配してくれてんの？

美紅

当たり前じゃないですか!!!もう〜……永瀬先輩死なないでくださいよ！

廉

死ぬわけないじゃん笑

海人

あ、松本先輩！

美紅

！

美紅

髙橋くん！

廉

誰？

美紅

あ、今私と同じ部活に入ってる後輩の髙橋海人くんです

海人

ども

廉

ふ〜ん……じゃあな！美紅

美紅

え！それだけ……さよなら

海人

………僕あの先輩嫌いです

美紅

へ？なんで？

海人

チャラいし、いつも怒られてるし

美紅

そうかな？笑私は結構好きかもだけど

海人

ほんとに言ってるんですか？

美紅

え？なんで

海人

僕だったら、先輩を幸せにできますよ？

美紅

え……なになに！急に笑やめてよ！

美紅

あ！私ご飯まだじゃん！ごめんね髙橋くん。またね

海人

…………

海人

信じてくれないんだ………（ﾎﾞｿｯ

紫耀

あいつ…どこいったんだろ……

美紅

はぁ…はぁ…はぁ…

紫耀

！

紫耀

あ、美紅………

美紅

美帆〜！お待たせ！

美帆

もう！遅いよ〜笑間に合った？

美紅

うん……ﾊｧ……なんとか……ﾊｧ

美帆

そんなに急いできたの？お疲れ様笑

美紅

だって…ご飯の時間減るし

美帆

それはそれで嫌だもんね笑

美紅

うん。

紫耀

（……あ〜もう…なんて言えばいいんだよ！）

俺と美紅は、小学校から中学までの長い付き合いで結構仲良くしていた。

だけど、同じ高校に入ってからは周りからのプレッシャーや美紅の気持ちなどを考えてできるだけ避けるようにしてきた。

そして、俺は気づいてしまった……

美紅のことが好きなんだ……

いつも冷たい態度ばっかりとって、嫌な気持ちにさせてるかもしれない……

でも、俺の気持ちは変わらない。この気持ちを美紅に伝えたいけど……

どうやって伝えたらいいのか…タイミングが合わない。

紫耀

クソっ……情けねぇな。

美紅

あれ？紫耀どうしたの？

紫耀

!!!

俺があたふたしてるうちに美紅はとっくにご飯を食べ終わり、美帆と教室に戻ろうとしていた。

美帆

なんか顔色悪くない？大丈夫？

紫耀

だ…大丈夫だ！じゃあな

美紅

？

美帆

行こ。美紅

美紅

あ、うん！

紫耀

（あ……あぶな〜……あんな所でボーッと突っ立ってたらダメだな……）

紫耀

（ちゃんと場所考えないと……）

放課後

廉

ふぁ〜……疲れた

男子

疲れたって廉なんもしてないじゃんww

廉

ホンマに？ちゃんと授業受けてたで？

男子

いやいや、寝てたからね！気づかなかったの？

廉

ぜーんぜん

男子

ダメだこりゃ笑

廉

でも、今見てた夢はできれば一生起きたくない夢だったな〜

男子

え〜どんな夢だよ！

廉

内緒〜

男子

え〜

廉

ﾌﾌｯ………

廉

今日も楽しかったな……

1年前

廉

はい！そこもっと足上げて！

廉

もう少し綺麗にターンしてくれる？

俺がダンス部に入って1年半で辞めた。

でも、やめようか迷った時が1番辛かった。

だって、俺の大好きな美紅ともう一緒に部活を楽しめない。

部長だった俺はみんなから尊敬されるような、凄いダンスができると評判だったが……

親の事故のせいで、俺は全てを失ってしまった。

何度も何度も死のうと思った。

家に帰ったら、暖かい家族がもう待っていない……

今でも思い出すと、目の前で起きた光景に胸が苦しくなる。

あの時助けてれば……

このことを、美紅に部活の休憩中話した。

美紅

辛かったんですね………

廉

もうやだよ………

美紅

だけど…先輩。自分の大切な人がなくなっても、自分を犠牲にして死なないでくださいね。

廉

へ………

美紅

先輩が死んでしまったら、先輩の家族や友達。もちろん私だってみんな悲しみますよ？

廉

分かってるけど……どうしても無理な時は？

美紅

自分だけで抱え込まないで、私のところに来てください。抱きしめてあげますから。

廉

美紅…………

美紅

それで、部活は辞めるんですか？

廉

うん。こんな状況でやっても頭に入らないし、楽しくもないから

美紅

わかりました。先輩が部活辞めても、また教室に会いに行きますね！

廉

え…来てくれるの？

美紅

もちろんですよ！先輩がちゃんと生きているか確認しに行きます！

廉

何その言い方笑笑

美紅

やっと笑った

美紅

先輩は笑顔が1番ですよ！

廉

…………っ!!!

その瞬間、今までにないくらい胸がぎゅーっと押さえつけられたような感覚がした。

美紅

では、また明日！

廉

あ……うん。

美紅は、俺を笑顔に変えてくれる……天使だったのかな？

海人

あ！松本先輩〜

美紅

髙橋くん！

海人

帰りですか？

美紅

うん！一緒に帰る？

海人

え！いいんですか？

美紅

もちろん。

海人

よっしゃゃゃぁぁ！

美紅

そんなに喜ぶの？笑

海人

はい！喜びますよ！

海人

僕松本先輩みたいにダンスもっと上手くなりたいので、頑張りますね！

美紅

うん！てか、髙橋くん全然私より上手いよ！私が髙橋くんに見習いたいくらいだよ！

海人

ほんとですか！嬉しいです。そう言ってもらえて

紫耀

！

海人

先輩は明日部活来ますか？

美紅

うん！行くよ

海人

やった！

紫耀

おい、美紅

美紅

ん？あ、紫耀

紫耀

そいつ誰だよ

美紅

同じ部活の後輩の子だけど？

紫耀

お前……

海人

はい？

紫耀

美紅のこと好きなのか？

海人

え……？

美紅

はぁぁ！？ちょっ、何聞いてんのよ！バカ！

紫耀

好きかどうか聞いただけだろ？

紫耀

んで、どうなの？

海人

……す…好きに決まってますよ！

美紅

えぇ！？

紫耀

ほらな。

紫耀

でも、ごめんだけど俺も好きだから

廉

自分たちだけで話し進めてもらわれたら困るねんけど笑

美紅

永瀬先輩！

廉

俺だって、美紅のこと好きだし

美紅

え！先輩も

紫耀

じゃあ、1晩この4人で泊まって美紅に誰がいいか決めてもらう

美紅

いやいや！誰が一緒に泊まるとか言った？

海人

先輩〜ダメなんですか？（上目遣い）

美紅

（うわぁ〜そんな可愛い顔でこっち見ないでよ〜。）

美紅

ひ…一晩だけだからね？

廉

マジで！よっしゃ

紫耀

じゃあ、美紅の家に行こうぜ

美紅

あ、私の家なんだね？

紫耀

当たり前だろ。

廉

（ここで絶対に美紅を惚れさせてやる。）

美紅の家

海人

お邪魔します〜

廉

お邪魔します。

紫耀

てか、美紅のお母さんすんなりOKするんだな

美紅

こんなイケメンの子達ならいくらでも泊まってOKよ♡だってさ。

紫耀

美紅のお母さん面白いな笑

美紅

（あ、紫耀が笑った）

美紅

（こんな可愛い一面もあるんだ。）

みんなそれぞれお風呂に入り寝る時間に……

廉

うわ……これ真ん中かどっちかの端っこ取らないと美紅と寝れないじゃん

美紅

それだったら私端っこで寝るよ。寝相悪いし

海人

ダメ！先輩は真ん中確定！

美紅

え〜

3人はジャンケンして、結果紫耀｜美紅｜廉｜海人となった。

海人

俺先輩と寝れないじゃん〜

廉

じゃんけん負けたんだから当たり前だろ

海人

くそ〜

美紅

（髙橋くん怒ってても可愛いなﾌﾌｯ……）

紫耀

何笑ってんだよ（ｺｿｯ

美紅

あ、いや……別に

紫耀

お前は誰のことが好きなの？

美紅

へ……そんな急に言われても……

海人

……(´-﹃-`)Zｚ…

廉

（¯¬¯）Zzz

紫耀

もう2人とも寝たし、言っていいよ？

美紅

そんな事言われても……まだわかんないよ。

紫耀

なら、俺の事好きになっちゃえばいいのに………（ﾎﾞｿｯ

美紅

へ………？

紫耀

俺ずっと美紅のこと好きだったんだよ？だけど、ずっと思いが伝えられなくてさ……

紫耀

やっと、今日言えた。

美紅

そうだったんだ……

紫耀

ほら、もう寝ろ。明日聞くからな

美紅

う……うん。

美紅

（なんなの……これ。みんな私のことが好きだったの？）

美紅

（やばいやばいやばい……こんなイケメン3人に取り合いされて……美帆を羨ましがってた私がどっかに行っちゃったのってぐらい嬉しい）

美紅

（でも、この中で好きな人なんて決めれないよ………）

次の日の放課後

紫耀

じゃあ、美紅今から聞くからな。

美紅

うん……

紫耀

美紅…俺と付き合ってください！

廉

俺と付き合ってください！

海人

僕と付き合ってください。

美紅

（ど…どうしよ……頑張って考えたもののなかなか決まらないんだよな……）

美紅

（私の本当に好きな人は………）

美紅

（よし、決めた。）

美紅

ﾌｩ……………

美紅

紫耀。よろしくね

紫耀

え！マジで！

廉

嘘〜。俺が負けるなんて……

海人

なんでだよ〜

美紅

ごめんね。頑張って考えて出した答えが紫耀だったんです。ずっと見守ってきてくれて、最近ではなかなか喋る機会がなかったけど喋れるようになってきて……

美紅

改めて私は紫耀のことが好きなんだなって感じたので。紫耀にしました。

廉

そっか……それなら納得やな！

美紅

なんか、すみません

廉

いいよ。気にしないで。な、海人

海人

先輩と一緒にしないでください！俺はまだ松本先輩のこと諦めてません！

廉

いや、諦めろって笑

海人

いやです！

今日も学校中に楽しげな声があちこちから聞こえてくる………

私も紫耀との新しい第1歩を踏み出せた。

~END~

この作品はいかがでしたか？

284

6件

最高です！

すんごいいい話すぎる！お気に入りです💖

ふぉろー失礼します～！

莉緒🌻🌻

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